せっかく獲得した名刺が埋もれてしまう「使い捨て出展」はダメ!


展示会に出展し、多くの名刺を獲得することは営業活動の大きな一歩です。
しかし、その名刺を適切に活用せず、ただ獲得しただけで終わってしまうケースが多々あります。
いわゆる「使い捨て出展」になってしまうと、出展コストは無駄になり、企業の成長にもつながりません。
本記事では、展示会で獲得した名刺を有効活用し、成果に結びつけるためのポイントを解説します。

1. 展示会後のフォローアップ計画を立てる

名刺を獲得しただけで満足してしまうと、その情報はただのデータの山になってしまいます。
展示会の成功を左右するのは、名刺獲得後のフォローアップの質です。
以下のような流れでフォローアップを計画しましょう。

1.展示会終了後1週間以内にフォローを開始

2.お礼メールを送付し、商談のアポ取りを行う

3.展示会での会話内容を簡単にまとめ、顧客の関心を引く情報を提供する

4.リードの分類を行う
・すぐに商談化しそうなホットリード
・中長期的なフォローが必要なウォームリード
・情報提供のみのコールドリード

5.各リードに合った適切なアプローチを実施
・ホットリードには即座に訪問やオンラインミーティングを設定
・ウォームリードには定期的な情報提供(ニュースレターやウェビナーの案内)
・コールドリードにはSNSでの継続的な接点を確保

2. CRMを活用してデータを管理・分析

獲得した名刺をExcelや紙のリストで管理している企業もまだ多いですが、それでは適切なフォローアップやデータ分析ができません。
CRM(顧客管理システム)を活用し、以下の情報を記録しましょう。

・顧客の属性(業界、企業規模、役職など)

・展示会での会話内容と関心のあったポイント

・フォローアップの履歴と反応

・商談化の進捗状況

このデータを活用すれば、次回の展示会出展の際にターゲットを明確にし、より効果的なマーケティング施策を打つことができます。

3. 展示会の目的を明確にする

「とにかく多くの名刺を獲得すること」が目的になってしまうと、結果的に質の低いリードが増え、営業の負担が大きくなります。
展示会の目的を明確にし、ターゲットに合った集客戦略を立てることが重要です。

1.新規顧客獲得が目的なら
・事前にターゲット層を明確にし、関心の高い層を集客する施策を用意
・展示会でのコンテンツやデモを工夫し、関心度を高める

2.既存顧客との関係強化が目的なら
・VIP対応のエリアを用意し、特別なプレゼンテーションを実施
・既存顧客を通じた紹介施策を取り入れる

4. 次回の展示会に活かすための振り返りを実施

展示会出展は単発のイベントではなく、継続的なマーケティング戦略の一環です。出展後は、成果を振り返り、次回につなげるための分析を行いましょう。

・獲得したリードの質はどうだったか?

・フォローアップの結果、商談化率はどの程度だったか?

・どのような施策が効果的だったか?

これらの情報を記録し、次回の展示会ではより効率的なリード獲得とフォローアップを実施できるようにしましょう。

まとめ

「使い捨て出展」を避けるためには、展示会後のフォローアップを徹底し、CRMを活用したデータ管理を行うことが不可欠です。
さらに、展示会の目的を明確にし、ターゲットに適した施策を打つことで、より効果的なリード獲得が可能になります。展示会は単なる名刺集めの場ではなく、企業の成長を加速させる貴重な機会です。
せっかくの投資を無駄にしないために、獲得したリードをしっかりと活用していきましょう。

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