こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
イベントパートナーで、ドイツの大規模展示会、キャラバンサロンの分析が掲載されていましたので
ご紹介します。
https://www.event-partner.de/business/messe-neustart-mit-hohen-verkaufsabschluessen/
来場者は1/3になりましたが、出展者の出展成績はそこまで悪くなかったようです。
”2019年には31カ国から645の出展者と約27万人の訪問者がありましたが、今年のフェアには20カ国から350の出展者と約107,000人の訪問者がありました。…「イベントの成功は、来場者数だけでなく、とりわけ販売数によっても評価されます。出展者の80%は、前年の記録をさらに上回りました。
「最初の懐疑論の後、デュッセルドルフで製品を発表できたことを非常に嬉しく思います。来場者数には限りがありましたが、営業チームは満員でした。”
主催者は、延期決定のあとの開催決定だったので、十分な準備を行ったとのことです。
”5月の初めにこの見本市がヨーロッパで最初の大きな見本市になる可能性があることが明らかになったとき、コロナによって数ヶ月の恐怖の後でしたので、私たちにとって朗報でした。その後、実際の作業が始まりました。つまり、仕様に従ってコンセプトを詳細に検討しました。私たちは自分たちの責任を十分に認識していました。一方では、誰かの健康を危険にさらさないこと、他方では、産業に私たちが望んでいた良い合図を与えることができることです。”
出展者を巻き込んだ大掛かりなリハーサルを7月に行ったそうです。
”リハーサルは7月中旬に行われました。ドイツとヨーロッパのレジャー車両の大手メーカーの1つであるNiederbayernのKnausTabbert AGは、ディーラー会議とプレゼンテーションを新しい展示ホール1に移しました。キャラバンサロンを借りていた計500名の方にご来場いただきました。「そしてすべてをテストしました。このようにして、見本市全体が機能するための基礎となる経験的価値を収集することができました。”
コロナ追跡システムを設置し、ホールごとに人数をカウント。システムによると、コロナ感染者は発生しなかったことが分かっている。
”「GuestCountシステムと開発された衛生コンセプトのおかげで、私が知る限り、COVID感染は発生しませんでした」とBTLの生産責任者であるBjörnClaeßensと彼のチームは言いました。”
チケットごとにトラッキングしているようです。名刺をホチキスで留める日本の方式とは違いますね。
”チケットは制限されており、オンラインでのみ入手可能でした。訪問者は購入時に登録する必要がありました。イベントエリアに入ると、数字で記録されていました。これにより、存在するすべての人の追跡可能性を維持および実装することもできました。”
消毒は、徹底的に。
”消毒剤はサイト全体で利用可能になっており、出展者にも管理の責任がありました。すべての支払い取引はキャッシュレスでした。サービスカウンター、受付などには、衛生保護として透明な仕切りが施されています。入場ゲートと入場券スキャナー、サービスカウンターとカウンターの表面、ドアノブなどの接触面は、訪問者の頻度に応じて、少なくとも1日2回清掃されました。衛生施設では、便器と手洗い用の洗面器が1つおきに塞がれ、トイレの個室は開いたままでした。ユーザー数を管理し、トイレ、ハンドル、洗面器、ウォータークレーンの清掃と消毒を短時間で確実に行いました。”
ブースデザインの要件は、「換気」。
”定期的かつ適切な換気が確保されました。ホールに導入される絶えず新しい空気の量は実際の要件の何倍も多く、外気の質に相応していました。多階建てのブースの会議室または地下階は、換気のためにオープンバージョンでのみ許可されていました。同じことがアクセス可能な展示物にも当てはまり、そのドア、窓、天窓は恒久的に開いていなければなりませんでした。
サイトのスタンドと出展者のパーティーは禁止でした。ブースの建設には、連邦労働社会省の「SARS-CoV-2労働安全基準」が適用されました。”
キャラバンサロンは大きな実績になりましたが、一方、メッセフランクフルトは2020年9月21日に、2021年3月まで、フランクフルトで独自の物理的な展示会を開催しないことを発表しました。ドイツの展示会の回復には、まだまだ時間がかかりそうです。