展示会で配るノベルティは、ただの粗品ではありません。
来場者の手に渡る瞬間から、自社のイメージを伝える重要な役割を果たします。
ただ便利なだけでなく、「ユーザーに自社をどう思ってもらいたいか」というビジョンを反映させたノベルティを選ぶことで、より深い印象を残すことができます。
ノベルティに込めるイメージの例
・革新性や先進性
自社が技術やトレンドの最先端を走っているイメージを伝えたい場合は、ユニークなガジェットや最新技術を取り入れたアイテムが効果的です。
たとえば、スマートフォン対応のデバイスや、先進的なデザインのノベルティは革新性を感じさせます。
・エコやサステナビリティ
環境意識が高い企業であることをアピールしたいなら、再生可能素材で作られたグッズや、プラスチックフリーのエコ商品を選びましょう。
たとえば、竹素材のボールペンや、再利用可能なショッピングバッグは、環境を大切にする姿勢を伝えられます。
・信頼感や高品質
信頼感を重視したい場合は、質感やデザインにこだわったノベルティを選ぶことが重要です。
高級感のある革製の名刺入れや、しっかりとした作りのタンブラーなどは、自社の信頼性や品質へのこだわりを象徴します。
・親しみやすさや遊び心
顧客との距離を縮めたい場合は、ユーモアや個性を感じさせるアイテムを選ぶのも一つの方法です。
たとえば、キャラクター付きのグッズや、デスク周りで使える楽しいアイテムは、親近感を与えます。
ノベルティ選びのプロセス
・自社のブランドイメージを明確化する
「お客様にどんな印象を持ってほしいか?」
「自社の強みや特徴は何か?」
これらを整理し、ノベルティに反映させる要素を決めます。
・ターゲット顧客のペルソナを意識する
ノベルティを受け取るターゲット層のニーズやライフスタイルを考慮します。
若年層向けならトレンド感のあるグッズ、ビジネス層向けなら実用的で洗練されたデザインのアイテムが効果的です。
・ノベルティの用途を考える
(1)展示会当日の配布で話題性を狙う
(2)展示会後にフォローアップとして送る
(3)キャンペーンの一環としてSNS投稿を促す
用途によって適したアイテムを選定します。
・デザインでメッセージを強化
自社のロゴやカラーだけでなく、「未来志向」や「環境意識」を表すデザインやメッセージを盛り込むことで、ノベルティが単なる物から「意味のあるもの」に変わります。
例:ノベルティでイメージを伝えた企業
例1:エコ製品を扱うB社
B社は、再生紙で作られたノートをノベルティに選びました。
表紙には「地球の未来を一緒に創ろう」というメッセージを記載。
展示会後、このノートを使用する顧客が増え、B社のエコ意識が広く認知されました。
例2:IT企業C社
C社は、ロゴ入りのミニワイヤレス充電器を配布しました。
シンプルでスタイリッシュなデザインは、先進的な技術力をアピール。
SNSで「便利!」と投稿するユーザーが続出し、展示会後の問い合わせが増加しました。
ノベルティ活用の注意点
・質を犠牲にしない
安価なノベルティはブランドイメージを損なう可能性があります。少し高価でも、良質なアイテムを選びましょう。
・相手の役に立つかを最優先に考える
自社の宣伝を目的としすぎると、相手にとって不要なものになりがちです。「相手が喜んで使うか?」を基準に選びましょう。
・配布方法にも工夫を
配布時に簡単な説明や、関連するサービスの案内を添えることで、ノベルティを通じた顧客接点を深めることができます。
まとめ
ここで指すノベルティは、通路を通る来場者の興味を引くための「撒き餌」のような形で安価で大量に配布するお菓子やジュースとは違った考え方です。
ノベルティは、単なる配布物ではなく、顧客に自社のイメージを伝える大切なツールなのです。
「ユーザーにどのように思ってもらいたいか」を明確にし、それを形にすることで、手に取った人に深い印象を与え、ブランド認知や信頼の向上につなげることができます。
展示会の機会を最大限に活用し、ノベルティで自社の魅力を伝え記憶してもらいましょう。
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