展示会が終わっても続くマーケティング ~“Between Shows” の考え方と動画の定常配信 ~

展示会が終わっても続くマーケティング
― “Between Shows” の考え方と動画の定常配信 ―


■ “Between Shows マーケティング”とは

展示会は多くの場合、年に数日しか開催されません。
しかし、展示会で得られる関係や情報、そして「出会いの熱」は、その3日間だけに閉じ込めてしまうには惜しすぎます。

“Between Shows マーケティング”とは、展示会と展示会のあいだ(=Between Shows)を「沈黙期間」ではなく、「関係を育てる期間」として活用する考え方です。
来場者とのつながりを継続的に維持し、出展者や主催者が次の展示会までの期間も情報発信を続けることで、展示会のブランド価値とビジネス成果を長期的に高めることができます。

このアプローチの中心となるのが、展示会動画の再利用と定常配信です。

■ 展示会動画の再利用と定常配信

展示会では、製品デモ、プレゼンテーション、ブース紹介など、極めて質の高いコンテンツが一度に撮影されています。
しかし、多くの企業は会期終了と同時にその動画を眠らせてしまいます。
これは非常にもったいないことです。

展示会で撮影した動画は、「展示会が終わっても見られる展示会」を実現する最強の資産です。
以下のような形で再利用することで、365日間のマーケティング活動に生まれ変わります。

① YouTube・SNSでの継続配信

展示会で撮影した製品紹介やデモンストレーションを、YouTubeチャンネルやLinkedIn・Instagramなどで定期配信。
「リアルな展示会体験をオンラインで再現」することで、新たなリード獲得につながります。
また、ハッシュタグを使えば、SNS上での認知拡散も狙えます。

② 自社サイトやオンライン展示会での常設公開

動画を自社Webサイトの製品ページや「展示会アーカイブ」コーナーに常設。
さらに、インターネット展示会(英語版:WorldTradeShow.tv)のようなプラットフォームに掲載すれば、世界中のバイヤーが24時間365日アクセス可能になります。
展示会での出会いを「1回限り」ではなく、「継続的な発信の入り口」に変えられます。

③ メールマーケティングとの連携

展示会来場者へのフォローメールに、動画リンクを添えることで、商談のきっかけを再点火。
「展示会で見たあの製品、実はこんな応用例もあります」というような、展示会後フォロー×動画活用は、成約率向上に非常に有効です。

④ 出展者インタビュー・アフターエピソードの追加

展示会当日の映像に加え、「展示会後どう変わったか」「次回出展への意気込み」といったフォローアップインタビューを追加すれば、シリーズ化も可能です。
これはまさに、“Between Shows”をつなぐストーリーテリングです。

■ 展示会を「一度きり」から「続いていく場」へ

展示会動画を定常配信するということは、単なるアーカイブではありません。
それは「出展者と来場者がいつでも再会できる場を作る」という、展示会の進化でもあります。

“Between Shows マーケティング”の目的は、展示会という時間と空間を越え、
出会いを「つながり」に、イベントを「メディア」に変えること。

展示会の熱を、終わらせず、次につなげていきましょう。

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