展示会で得たターゲット(見込み顧客)との関係性を深め、購買行動につなげるためには、タッチポイント(接触機会)を増やすことが重要です。
オンライン施策を活用することで、ターゲットとの継続的な接触を図り、ブランド認知を高めるとともに、購入意欲を引き出すことができます。
ターゲットとのタッチポイントをどうやって増やすかという具体的なオンライン施策について検討します。
策1. 展示会後のフォローアップメール
展示会で得たリードとの最初のタッチポイントは、展示会直後のフォローアップメールです。
・感謝の意を伝える
展示会への来場に感謝するシンプルなメールを送ることで、良い第一印象を与えます。
・カスタマイズされた内容を提供
ターゲットの関心に合わせた資料や情報へのリンクを含めます。例えば、展示会で関心を示した製品の詳細や関連する事例を送ると効果的です。
・次のアクションを提案
デモの申し込み、無料トライアル、または製品カタログのダウンロードなど、次の行動を促します。
策2. ソーシャルメディアでのリマーケティング
SNS広告を活用することで、展示会で接触したターゲットに再びアプローチできます。
・カスタムオーディエンスの利用
展示会で得たリードリストをもとに、FacebookやInstagram、LinkedInでターゲットを特定し、関連コンテンツを配信します。
・動画広告や製品紹介投稿
展示会の様子を動画化して投稿したり、製品の特徴を簡潔に伝えるコンテンツを広告として配信します。特に展示会に訪れたターゲットは、関連コンテンツに関心を持ちやすいです。
・継続的なブランド露出
SNSでのリマーケティング広告は、ターゲットにブランドを再認識させるための重要なタッチポイントになります。
策3. 展示会関連コンテンツの配信
展示会を中心に作成されたコンテンツを活用することで、ターゲットとの接点を増やせます。
・展示会レポートの公開
展示会の成果や製品発表内容をブログ記事やホワイトペーパーにまとめ、メールやSNSで配信します。
・ウェビナーの開催
展示会でのプレゼンやデモをオンラインで再現するウェビナーを開催し、参加者と直接対話できる機会を提供します。
・オンデマンド動画の提供
展示会で行ったデモや講演を録画し、WebサイトやYouTubeで公開することで、後日閲覧したいターゲットとの接触を確保します。
策4. ランディングページとリードマグネットの活用
特定のテーマや製品に興味を持つターゲットを引き込むためのランディングページを設計します。
・限定コンテンツの提供
展示会で配布した資料や、詳細な製品仕様書をダウンロードできるページを用意し、連絡先情報を収集します。
・特典付きフォームの活用
フォーム入力で割引クーポンや無料トライアルが受け取れるようにすることで、次の接触点を生み出します。
策5. マルチチャネルでのリターゲティング
ターゲットとのタッチポイントを増やすためには、複数のチャネルでリターゲティングを行うことが効果的です。
・メールリターゲティング
展示会で名刺交換したリードに対し、パーソナライズされたメールを定期的に送信します。
・Google広告やディスプレイ広告
展示会関連の検索キーワードや、訪問者の行動履歴を活用して、リードにリターゲティング広告を配信します。
・SNSでの継続アプローチ
さまざまなフォーマット(動画、静止画、カルーセル)を活用し、ターゲットが目にする内容を新鮮に保ちます。
策6. リードナーチャリングキャンペーンの実施
CRMツールやマーケティングオートメーションを活用し、リードナーチャリングを進めます。
・ステップメールキャンペーン
展示会に関連する情報や教育的なコンテンツを段階的に配信し、ターゲットの興味を徐々に深めます。
・購買行動を促すアクション
デモンストレーションの予約や、商談スケジュールの設定を促すメールや広告を配信します。
まとめ
展示会は、リード獲得の初期接点を生む場であり、その後のオンライン施策を通じて、持続的なタッチポイントを築くことが重要です。
フォローアップメールやSNSリマーケティング、コンテンツ配信など、御社にとって有効な手段を組み合わせることで、ターゲットとの関係を強化し、最終的な商談や成約へとつなげることができます。
展示会後のオンライン施策をしっかりと計画・実施することで、展示会のROIを大きく向上させることができる、とも言えるでしょう。
展示会の出展は、会場だけで終わらせてはいけません。なぜなら、見込み客は会場の中だけに居るわけではないからです。展示会を動画化しオンラインで活用する「展示会動画マーケティング」はこちらのページへどうぞ。