展示会においてブースの役割とは ~マーケティングファネルの視点から考える~

展示会のブースは、
「目立つか」「人が集まるか」「名刺が何枚取れたか」で評価されがちです。

しかし、マーケティングの視点で見ると、
ブースは単なる「集客装置」ではありません。

ブースは、マーケティングファネルの中の、極めて重要な接点です。
どの段階の顧客に、どんな役割を果たしているのか。
それを意識するかどうかで、展示会の成果は大きく変わります。



1. 認知(Awareness)段階

ブースの役割:存在に「気づかせる」

展示会場には、無数のブースがあります。
多くの来場者は、明確な目的を持たず、
「何か良さそうなものはないか」という状態で歩いています。

この段階でブースに求められる役割は、
説明することではなく、気づかせることです。

・何の会社か、3秒で伝わるか
・誰向けの展示か、遠目で分かるか
・今、自分に関係がありそうか

認知段階のブースは、
“理解”よりも“直感”が優先されます。

ここで足を止めてもらえなければ、
その先のファネルは存在しません。

▶ 問い
あなたのブースは、通りすがりの来場者に
「これは自分に関係がありそうだ」と瞬時に伝えられていますか?



2. 興味・関心(Interest)段階

ブースの役割:「もう少し知りたい」を生む

足を止めた来場者は、
まだ顧客ではなく、ただの“興味を持った人”です。

この段階で重要なのは、
すべてを説明しないことです。

・なぜ今、このテーマなのか
・なぜ他社ではなく自社なのか
・なぜ話を聞く価値があるのか

ブースは、情報提供の場ではなく、関心を深める場です。

興味段階の来場者に必要なのは、
詳細なスペックよりも「意味」と「背景」です。

▶ 問い
あなたのブースでは、
来場者の興味を“深掘りしたくなる余白”を残せていますか?



3. 検討(Consideration)段階

ブースの役割:比較・理解を助ける

この段階の来場者は、
すでに課題意識を持ち、選択肢を比較しています。

ブースに求められるのは、
派手さではなく分かりやすさです。

・ 他社との違いが一言で言えるか
・ 導入後のイメージが湧くか
・ 自社に当てはめて考えられるか

検討段階では、
「すごい」よりも「納得できる」ことが重要になります。

▶ 問い
あなたのブースは、
来場者が“自分の会社で使う姿”を想像できる設計になっていますか?



4. 行動(Action)段階

ブースの役割:次の一歩を明確にする

展示会のブースで、
その場で契約が決まることは多くありません。

だからこそ重要なのが、
「次に何をすればいいか」を明確にすることです。

・ 資料請求
・ デモ依頼
・ 個別相談
・ フォロー面談

行動段階のブースは、
“売る場”ではなく、“導線をつくる場”です。

次のアクションが曖昧なブースは、
成果も曖昧になります。

▶ 問い
あなたのブースを訪れた人は、
「この後どうすればいいか」を迷わず理解できていますか?



5. 継続・関係構築(Retention)段階

ブースの役割:展示会後につながる起点になる

展示会は、ファネルの終点ではありません。
むしろ、関係のスタート地点です。

ブースでの会話、質問、反応は、
すべて展示会後のマーケティングに活かせます。

・ よく聞かれた質問 → メール・記事
・ 反応の良いテーマ → 動画・セミナー
・ 来場者の関心 → セグメント別フォロー

ブースは、
Between Showsマーケティングを動かす“起点”なのです。

▶ 問い
あなたのブースは、
展示会後のコミュニケーションまで見据えて設計されていますか?



まとめ:ブースは「ファネルのどこを担うか」で設計が変わる

展示会ブースの役割は、
一つではありません。

・ 認知を生む
・ 興味を育てる
・ 検討を助ける
・ 行動を促す
・ 関係を続ける

どのファネル段階を主に担うのかを意識することで、
ブースの設計、スタッフの動き、説明内容は自然と変わります。

展示会の成果は、
ブースの大きさではなく、
役割の定義の明確さで決まります。

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