展示会分野の専門用語(とその話し方)

どの会社・部署にも専門用語があり、詳しい人には意味がありますが、それ以外の人には意味不明の言葉です。ルーク・ビルトン氏が、イベント用語の解釈を披露しています。


イベント言語の信頼できる解釈がまだ書かれていないので、ちょっとやってみようかなと思いました。まずは最も重要なことから始めてみよう。

Rebook:あらゆる展示会ビジネスの収益エンジンである再予約という文化は、侮れない力となっています。展示会が始まった直後から、営業チームは翌年の再予約のために出展者にアプローチし始めます。強力な「Rebook」は、イベントの年間収益の80%を占めることもあるため、イベントの「聖なる牛」、神聖で侵してはならぬ存在であり、軍事的な精度とトランシーバーを使って運営されています。

クールオフ:再予約直後の期間で、出展者には再予約の軽率な決定を再考する時間が与えられます。

平方メートル(Square Meterage):平方メートルは、物理的な床面積の通貨であり、展示会で測定される収量です。

オンサイト(On-Site):単にイベントに参加しているだけという意味ですが、実際にはそれ以上の意味があります。この言葉は、イベント収益の核として特別な意味を持っています。オンサイトは、残りの部分(オフサイトということですね)とは異なるルールで扱われます。

上記は説得力のある文章にまとめることができます。
「今回の展示会は68%のrebook(再予約)でオフサイトに来たが、クールオフで10%を落とした。苦情のほとんどが「衛生要因」についてのものだと原因付けることができますが、売上増加を目指すならオンサイトの収量の増加が全てです」。

密度:ショーフロアの訪問者の知覚された数。正確に測定することができる数字というよりも、多いという感覚が重要。訪問者の数と、出展者の数を拡大すると、出展者には「密度」を感じる展示会につながる。

ビルドアップ:イベント主催者と出展者が安全ブーツと作業着を着用し、空っぽの倉庫のような展示会会場に街を創る、つまり施工日の、展示会のオープニングにまで続く混沌とした日々。実際、かなり驚くべき現象です。

衛生要因:食べ物や飲み物の列、機能しないスキャナー、散らかったゴミ箱やトイレ、セミナーのための行列、遅いWi-Fiなど、これらはすべて来場者や出展者の印象に残る「衛生面の要因」です。展示会は、最も刺激的なコンテンツを提供し、バイヤーとセラーを完璧にマッチングさせることができますが、衛生面での要因が考慮されていなければ、台無しになる。

オペのせい: 何かがうまくいかないとき、通常は「運営のせい」と言われることはよく知られています。これは、主催者ではなく、実際にイベントを実現させた勤勉なオペレーションチームのことを指します。

Confex(コンフェックス):ロビーに展示会形式のスタンドを設置したカンファレンス。カンファレンスが大規模な展示会へと発展する中間地点であるとも言える。

ExProm(エクスプロム)/VisProm(ビジタープロム):「出展者プロモーション」と「ビジタープロモーション」の短縮形。

プレレジ(事前登録、Pre-Reg):イベントの前の3ヶ月間に行われる、メールによる長期キャンペーン。人口統計学的な詳細な7ページを記入させるという、来場者を困らせるために行われます。事前登録した人の数は、イベントマーケティングキャンペーンが成功したかどうかを示す唯一の指標の一つであり、運営チームでは、ドアが開くまでは非常に真剣に検討されます。

質(Quality):B2Bイベントでは、「質」は通常、関連する来場者の役職によって定義されます。年功序列的に高い地位のものが一般的に最も「質」が高いとされ、学生はおそらく強制的に排除される。

コンバージョン:事前登録した人のうち、実際に参加した人の数。

典型的な使用法は次のようになります。

「VisPromsが始まり、事前登録は昨年の同時期と比較して減少しています… (パニック)….でも質は上がっている(心の安定に務める)…でも質的にはコンバージョンしにくい…もっとビスプロムを送ろう!」

Year Round、年越し(ねんごし):年に一度繰り返される2日ないし3日のイベントを中心とした文化のために、「Year Round」は定期的に話題になります。これは、2日/3日のイベントを超えて、観客やクライアントと何かをするべきだということを意味しています。この議論は毎年繰り返されます。

他にも、キャバレーの座席、サイレントディスコ、ショーメーカー、スピードデート、ジオアダプターなどの楽しい言葉があります。これらの言葉を使って会話を始めれば、あなたも展示会ネイティブになれるかもしれません。

ソース:https://www.inpublishing.co.uk/articles/the-language-of-events-and-how-to-speak-it-851