展示会で名刺交換をしても、その場で案件化につながるケースはわずかです。
多くのリードは、まだ情報収集の段階であり、具体的な購入意欲や予算が固まっているわけではありません。
しかし、そこで放置してしまっては、せっかく得たリードを無駄にしてしまいます。
リード育成の第一歩として、最も手軽かつ効果的な方法は、メールなどを活用したオンライン施策です。
これにより、負担を少なくしながらリードとの接点を継続的に保つことができます。
案件化には「時間」と「育成」が必要
展示会での名刺交換は、単なるスタート地点です。その後、リードを案件化するまでの過程には以下のプロセスを経ると言われています。
・関係構築:定期的な接触を通じて、リードとの信頼関係を築く。
・情報提供:製品やサービスに関する有益な情報を届け、関心を引き続ける。
・タイミングを見極める:リードのニーズが顕在化したときに商談へつなげる。
オンライン施策でできること
オンライン施策はコストを抑えながら幅広いリードにアプローチできる手段です。展示会後にすぐ取り組める具体的な施策をいくつか紹介します。
・フォローアップメールを送る
名刺交換後、リードの記憶が新しいうちにお礼メールを送ります。来場者は多くの企業を訪問してるため、御社を忘れている可能性があります。
「展示会にお越しいただきありがとうございました。」
「お話しいただいた○○について、関連する資料をお送りします。」
「最新事例やプレゼン動画はこちらからご覧いただけます。」
このメールは、リードに対する第一印象を強くするための重要な機会です。
・定期的なメール配信
フォローアップメールを送った後も、定期的に情報提供を行います。
(1)製品やサービスに関するアップデート情報
(2)業界トレンドや市場動向に関するニュース
(3)他社事例やユースケースの紹介
ポイント:メール内容はリードの興味に合わせてカスタマイズすると効果的です。
・ウェビナーやイベントへの誘導
展示会で得た興味や関心を深めるため、オンラインセミナーやデモイベントを開催します。
「展示会で好評だったテーマをさらに掘り下げます。」
「製品を実際に活用したデモをご覧いただけます。」
オンラインでの参加は手軽なため、リードの行動を引き出しやすくなります。
・コンテンツで信頼を築く
ホワイトペーパーやケーススタディを提供。
FAQや製品比較表など、リードが役立つと感じる資料を作成。
動画コンテンツやインフォグラフィックで情報を視覚的に伝える。
・リードスコアリングを活用
メール開封率や資料ダウンロードなど、リードの行動を記録・評価し、興味の高いリードを優先的に営業に引き渡します。
例:オンライン施策で成果を上げた企業
あるIT企業は、展示会で収集したリード約1,000件に対して以下を実施しました。
(1)メール配信:フォローアップメールと定期ニュースレターを送信。
(2)ウェビナー開催:展示会で関心を持たれたテーマについて解説。
(3)スコアリング導入:メール開封やリンククリックに基づき、興味度の高いリードを特定。
結果、半年後には約1割の商談を獲得。そのうち2割が契約に至り、展示会出展のROI(投資利益率)が大幅に向上しました。
まとめ
展示会で名刺を集めた後のフォローは、オンライン施策を活用することで手軽に始められます。
「案件化には時間がかかる」という現実を受け止めつつも、リードを放置せず、丁寧に育成することが大切です。
展示会後のアクションこそが、次のビジネスチャンスを掴むカギになるでしょう。
展示会の出展は、会場だけで終わらせてはいけません。なぜなら、見込み客は会場の中だけに居るわけではないからです。展示会を動画化しオンラインで活用する「展示会動画マーケティング」はこちらのページへどうぞ。