展示会での実演販売士の使用は、来場者の注目を集め、集客力を高める強力な手段です。
しかし、実演販売士を使うだけでは成果に繋がるわけではなく、出展者側のチームでの協力や戦略が重要なのです。
実演販売士の活用が最大化するには、以下のようなステップを踏み、展示会での成功に繋げましょう。・・・つまり、丸投げではダメということです。
1. 目的の明確化
実演販売士を使う前に、展示会で達成したい具体的な目的を明確にしましょう。
例えば、単に来場者の関心を引くだけでなく、リード獲得や製品の体験を通じた深い理解を促進することが目的である場合、そのための具体的なアクションを設定します。
例: 「実演を通じて製品のメリットを理解してもらい、興味を持った来場者にリードを獲得する」
例: 「実演を通じて製品の使い方を詳細に伝え、興味がある来場者には即座に商談を提案する」
2. 販売士とチームの協力体制
実演販売士は、あくまで製品やサービスを「伝える役割」に特化していますが、出展者側のチームがその後のアクションに繋げるためにサポートを行うことが重要です。
サポート担当者の配置:
実演を行う側と、実演後にリードを獲得する担当者が明確に役割分担する。
積極的な声掛け:
実演中に来場者に対して質問を投げかけたり、製品の詳細な説明を行うことができるように、チーム内で役割分担をしておく。
クロージング担当者の配置:
実演後に、興味を持った来場者を引き寄せて、即座に名刺交換やリード獲得、商談を進める担当者を用意します。
3. 実演内容の設計
実演販売士に行わせる内容は、単に製品を「見せる」だけではなく、来場者が関心を持ちやすいストーリーを組み立てることが大切です。
事前に準備したデモンストレーションの内容に、次のポイントを組み込みましょう。
来場者の課題解決にフォーカス:
実演内容は製品の特長だけでなく、来場者が抱えるであろう課題を解決する視点で行います。「こんな悩みがある、だからこの製品が役立つ」というシナリオで伝えると効果的です。
インタラクティブ要素の導入:
来場者に体験を促し、実際に製品を触ってもらうことで、より強い印象を与えます。質問を投げかけて参加型にすることも効果的です。
4. リード獲得の設計
実演販売士によるデモンストレーション後は、リードを獲得する仕組みを事前に設計しておきましょう。
名刺交換のタイミング:
実演後、興味を示した来場者には、すぐに名刺交換を行い、リードとして扱います。チーム全員が積極的にアプローチし、来場者に価値を感じてもらったタイミングでコンタクトを取ります。
特典の提供:
例えば、「今なら限定の割引」や「無料体験」など、来場者にとってのメリットを提示して、さらにアクションを促します。
5. クロージングの準備
実演を通じて、来場者が製品に興味を持った後、即座に商談を進めるための準備をしておくことが重要です。
事前に営業チームと連携:
展示会における営業担当者は、実演後にすぐにアクションを起こせるように準備しておく必要があります。リード情報をすぐに共有し、商談に繋げる体制を整えます。
6. 効果の測定と振り返り
展示会後には、実演販売士の活動がどれだけ効果的だったのかを評価し、次回の展示会に活かせるように振り返りを行います。
・どの製品が最も反響を得たか
・どのような来場者が興味を持ったか
・リード獲得数と商談進捗の評価
まとめ
展示会における実演販売士は、リードを引き寄せる強力なツールですが、単に実演を行うだけではなく、その後のフォローアップや商談につなげるための仕組みが必要です。
出展者側のチームでの協力と、効果的なリード獲得の戦略を練ることが、展示会成功の鍵となります。
繰り返しになりますが、丸投げでなんとかしてくれるだろう、というというのはダメだということです。
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