展示会はコンテンツ制作の宝庫――後活用の設計を忘れずに

展示会は、企業が製品やサービスをアピールする場であると同時に、質の高いコンテンツを生成する絶好のチャンスでもあります。
しかし、その場限りの取り組みで終わらせてしまっては、せっかくの投資が大変もったいないのです。
展示会で得た素材を最大限活用するためには、事前に「後活用」を視野に入れた設計が必要です。
展示会を「コンテンツ生成の場」として捉え、その可能性を引き出す方法を解説します。

展示会で生まれる多様なコンテンツ

展示会では、さまざまな形でコンテンツを生成できます。具体的には以下のようなものがあります:

・製品デモやプレゼン動画
実際の展示会で行った製品デモやプレゼンを撮影すれば、そのままプロモーション動画として後日活用できます。

・顧客やパートナーとのインタビュー
会場で顧客やパートナーにインタビューを行い、成功事例やフィードバックを収録します。これらは信頼性の高いコンテンツとして役立ちます。

・会場の写真や動画
ブースのデザイン、賑わいの様子、製品の展示風景などを記録することで、展示会の成果を視覚的に伝えるコンテンツを作成できます。

・来場者の質問やフィードバック
展示会でよくある質問や反応をまとめ、FAQやブログ記事に展開することで、ターゲットのニーズに応えたコンテンツを提供できます。

コンテンツ後活用の具体策

展示会で生成されたコンテンツをどのように活用すればよいのか、以下に具体的な方法を紹介します。

・SNSでのリアルタイム発信とアーカイブ投稿
展示会期間中にSNSでライブ配信や速報投稿を行い、会場の熱気をリアルタイムで共有します。
展示会後には、撮影した写真や動画を編集し、ハイライトとして投稿します。「こんな展示会でした!」と振り返る形で、展示会に来られなかった人々にも情報を届けましょう。

・ブログやニュースレターの記事化
展示会の様子や成果をブログ記事にまとめ、来場者や見込み顧客に共有します。
展示会でのトピックスをニュースレターとして配信することで、興味を持ったリードとの接点を増やします。

・オンデマンド動画の制作
展示会で行ったプレゼンやデモを編集してオンデマンド動画として公開します。WebサイトやYouTube、メールなどでターゲットに配信することで、展示会後も継続的なプロモーションが可能です。

・営業資料への活用
展示会の写真や顧客の声、成功事例を営業資料やプレゼンテーション資料に組み込むことで、商談時の説得力を高めます。

・リード育成コンテンツとして利用
展示会で収集した質問や反応を元に、リードナーチャリング用のホワイトペーパーやFAQを作成します。これにより、ターゲットの関心に応じた情報を提供できます。

後活用を前提にした準備のポイント

展示会でコンテンツを最大限生成するためには、事前準備が重要です。以下のポイントを押さえて設計しましょう。

・撮影や録音の計画を立てる
動画や写真を撮影するための機材やスタッフを用意し、何をどのように記録するかを決めておきます。

・インタビューやアンケートを準備する
展示会中に来場者から直接意見を集められるよう、質問項目や記録方法を用意します。

・編集や配信のスケジュールを決める
展示会後にコンテンツを迅速に編集・配信できるよう、スケジュールを組み込みます。

まとめ

展示会は、目の前の商談だけでなく、その後のマーケティング活動にも活用できる「コンテンツ生成の場」です。
後活用の視点を持って準備することで、展示会のROI(投資対効果)を大きく向上させることが可能です。

次回の展示会では、単なる出展だけで終わらせるのではなく、マーケティング全体を活性化させるための素材作りを意識してみてはいかがでしょうか?


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