120年続いたジュネーブモーターショーが中止に、主催者はブランドアピールのために東に目を向ける

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
ジュネーブモーターショーは中止、主催者はブランドアピールのために東に目を向ける
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。
https://exhibitionnews.uk/geneva-motor-show-scrapped-as-organiser-looks-east-for-brand-appeal/



ジュネーブで120年の歴史を持つ毎年恒例のモーターショーは、2月にパレクスポで開催される2024年版にわずか37の出展者しかスペースを確保できなかったため、中止されることになった。

ショーを主催する国際自動車サロン常設委員会(CPSIA)財団のアレクサンドル・ド・セナルクラン会長は、ショー中止の決定を「極めて残念」と述べた。

「厳しい業界情勢の中でメーカーがジュネーブ・サロンに興味を示さなかったこと、国内業界が好むパリやミュンヘンのショーとの競争、そしてこのようなショーを維持するために必要な投資レベルが、将来の開催に決定的な打撃を与えたと言わざるを得ない」と彼は声明で述べた。

毎年恒例のジュネーブ国際モーターショーは 1905 年に初めて開催されました。最盛期には 120 社の出展者と 60 万人の来場者を集め、パレクスポの 7 つのホールすべてが利用されました。

2020年の開催はパンデミックの影響で土壇場で中止を余儀なくされた。2023年、CPSIAは代わりにカタールでショーを開催したため、2024年はジュネーブモーターショーが4年ぶりにパレクスポに戻ってくる年となった。

2024年版は7日間にわたり1つのホールで開催され、16万8000人の来場者を集めたが、出展したのは欧州の大手自動車メーカー、ルノーのみだった。車両を初公開したのはわずか19社のメーカーで、展示会場の大部分は中国系自動車メーカーが占めた。

しかし、パレクスポでのイベントが終焉した一方、CPSIA はカタールのドーハでのパートナーシップを継続。10 日間の「ジュネーブ国際モーターショー (GIMS) カタール」は 2025 年 11 月に予定されています。

コロナによりモーターショーはその立ち位置を大きく変えました。その影響を受け、120年続いてきたショーでさえ継続できない状況となってしまいました。
一方では、ジュネーブという地名を冠しているにも関わらず、カタールでのブランド継続を図る試みは大変興味を引くものです。この流れがどのように展開していくか、引き続きウオッチしたいと思います。