“大型テレビモニターを“動く商品説明書”として使う
来場者の理解を深める3つのメリット
展示会では、多くの来場者が限られた時間で数十のブースを回ります。
その中で、「いかに短時間で製品の価値を理解してもらうか」が出展成功の鍵です。
従来はカタログや静止パネルで製品を説明してきましたが、いま注目されているのが、大型テレビモニターを“動く商品説明書”として使う方法です。
動画を使って製品の機能や使い方を説明することで、来場者が“自分のペースで理解”できる環境を作り出せます。
ここでは、その具体的なメリットを3つに整理して紹介します。
1. 【理解度が圧倒的に高まる】―「読む」から「見る・感じる」へ
展示会では、多くの出展者がテキスト中心のパネルやカタログを用意しています。
しかし来場者は、立ち止まって長文を読むほどの時間的余裕がありません。
その点、モニターで製品の使い方を動画として流せば、“一瞬で直感的に理解できる”のが最大の強みです。
たとえば、機械がどのように動作するのか、ソフトウェアがどのように画面を切り替えるのか――
静止画では伝わらない「動き」「速度」「音」「サイズ感」を映像で見せるだけで、来場者の理解スピードは数倍に上がります。
特に、複雑な操作や工程がある製品の場合、「見たらわかる」説明はスタッフの説明負担も軽減します。
また、専門用語や複雑な仕様説明をテロップで整理すれば、誰でも理解できる“分かりやすい展示”が実現します。
映像の構成としては、
・ステップごとに製品を操作する様子を撮影する
・ポイントをテロップで補足する
・最後に「導入後の効果」や「使用者の表情」を見せる
という流れが効果的です。
これはまさに「読む取扱説明書」ではなく、「見る取扱説明書」。
見た瞬間に“この製品は自分の課題を解決してくれそうだ”と感じさせることができます。
2. 【スタッフに代わって何度でも説明できる】― 人手不足を補う“無言の営業担当”
展示会の課題のひとつが「来場者の同時対応」です。
人気ブースやタイミングによっては、説明を聞きたい人が複数重なり、全員に十分な説明ができないこともあります。
このとき、モニターが“動く商品説明書”として機能していれば、スタッフが接客中でも来場者は動画を見ながら製品を理解できます。
つまり、動画が「もう一人の説明員」として働くのです。
さらに、動画ならば言い忘れや説明のムラもありません。
製品の特徴・使用手順・注意点などを標準化した映像で流すことで、常に均一な情報を来場者に届けられます。
特に海外展示会や多言語来場者が多いイベントでは、字幕付き映像を流すことで通訳を配置しなくても説明が可能になります。
「音声+テロップ+実演映像」があれば、言語を超えて製品の価値を伝えることができます。
また、スタッフの説明中に補足資料として映像を見せるのも効果的です。
「実際の動作映像をご覧ください」と促すだけで、会話の説得力が格段に増します。
モニターは、単なるスクリーンではなく、24時間働く営業ツールになり得るのです。
3. 【展示会後にも“生きる”説明資産になる】― そのままWeb・SNS・営業資料に転用可能
“動く商品説明書”の最大の魅力は、展示会が終わっても価値が続くという点です。
印刷物やパネルは展示会が終われば廃棄するしかありませんが、動画はデータとして何度でも再利用できます。
例えば次のような活用が可能です:
・展示会後に「来場御礼メール」に添付して再送
・自社サイトやECサイトの「商品説明動画」として掲載
・営業担当が商談中にタブレットで再生
SNS投稿や広告クリエイティブとして活用
つまり、1本の映像を制作すれば、展示会 → 営業現場 → オンライン販促へと展開できるのです。
これにより、製品説明を一から作り直す手間も省け、費用対効果が飛躍的に向上します。
また、映像の中で「製品の使い方+導入効果+お客様の声」を組み合わせれば、そのまま“プレゼン映像”としても通用します。
映像コンテンツを資産化することで、展示会単発の成果に終わらず、継続的な営業リソースとして活躍するのです。
まとめ:モニターは「説明を自動化するメディア」
展示会の現場でモニターを設置することは、単なる演出ではなく、
「説明を自動化し、営業を拡張する仕組み」を導入することに他なりません。
来場者が“自分の目で理解できる”展示、スタッフが“効率よく商談に集中できる”環境、
そして展示会後も“営業資産として残る”仕組み――。
この3つを同時に実現できるのが、モニターを“動く商品説明書”として使うことの真価です。
次の出展では、ぜひブースの一角に「自動説明員=モニター」を配置してみてください。
あなたの製品の魅力を、24時間語り続ける最強の味方になるはずです。