“Build on strengths.”
――ピーター・F・ドラッカー
展示会が近づくと、
社内でこんな会話が始まります。
「これも載せたほうがいいですよね」
「それも聞かれたら困るから入れておきましょう」
「競合も言ってるから、うちも一応……」
気づけば、
ブースは“全部入り”になっていきます。
しかしドラッカーは、
はっきりと言います。
【強みに集中せよ。】
展示会は「説明会」ではない
展示会は、
自社のすべてを理解してもらう場ではありません。
むしろ逆です。
「これだけは覚えて帰ってほしい」一点を刻む場です。
人は、
多くのことを理解できません。
ましてや展示会場ではなおさらです。
だからこそ、
強みに集中できない展示は、
印象にすら残りません。
「弱点を補う展示」は、選ばれない
よくある失敗があります。
「ここは弱いけど、一応できます」
「競合ほどではないですが…」
「将来的には対応予定です」
これらは誠実そうに見えて、
実は選ばれない言葉です。
展示会で求められているのは、
完璧さではありません。
「ここなら任せられる」一点です。
強みは、社内ではなく来場者が決める
「うちの強みは〇〇です」
そう言いたくなる気持ちは分かります。
しかし本当の強みは、
社内会議ではなく、
来場者の反応が教えてくれます。
・足が止まった言葉
・繰り返し聞かれる質問
・目の色が変わる瞬間
それらはすべて、
市場が評価している強みです。
展示会は、
強みを“主張する場”ではなく、
強みを“発見する場”でもあります。
強みに集中しているブースは、迷いがない
成果を出すブースには、
不思議な共通点があります。
・どこを見ても、同じメッセージがある
・誰に聞いても、同じ説明が返ってくる
・余計なものが目に入らない
それは、
強みに集中する覚悟を決めているからです。
覚悟がないと、
「念のため」「一応」で埋まっていきます。
「選ばれない理由」を恐れない
強みに集中すると、
当然、こうなります。
・合わない人は来ない
・刺さらない人は通り過ぎる
しかし、それでいいのです。
展示会の目的は、
全員に好かれることではありません。
「この会社だ」と言う人を見つけることです。
選ばれない理由がはっきりしている企業ほど、
選ばれる理由も明確になります。
強みを一言で言えますか?
ドラッカーの教えを展示会に当てはめると、
この問いに行き着きます。
【「御社の強みは何ですか?」
——それを10秒以内で答えられますか?】
しかも、
専門用語なしで。
パンフレットなしで。
この一言が決まらない展示は、
どれだけ準備しても成果が出ません。
強みは「見せ方」で何倍にもなる
強みは、
言葉で説明するものではありません。
・Before/Afterで見せる
・比較で示す
・動画で体感させる
展示会は、
強みを“理解させる”場所ではなく、
“納得させる”場所です。
強みに集中するとは、捨てること
ドラッカーの「強みに集中せよ」は、
裏を返せばこういう意味です。
【弱みと、余計なものを捨てよ。】
捨てた分だけ、
強みは鋭くなります。
展示会で成果を出す企業は、
勇気を持って捨てています。
展示会は、強みを磨く場である
展示会ごとに、
強みは磨かれていきます。
・反応の良かった言葉を残す
・反応の薄かった表現を捨てる
・強みをさらに尖らせる
この積み重ねが、
「選ばれる会社」をつくります。
強みに集中した展示は、必ず次につながる
ドラッカーの言葉は、
展示会の本質を突いています。
【強みに集中せよ。
それ以外は、成果を生まない。】
次の展示会、
こう問いかけてみてください。
「このブースで、
一番伝わってほしい強みは何か?」
その答えが明確になった瞬間、
展示会は“情報の場”から
選ばれる場に変わります。