IT展示会での「おもてなし」や「交流」の設計は、来場者にとって魅力的な体験を提供するための重要な要素です。
これらを設計することで、来場者のエンゲージメントを高め、ブランドの印象を強く残すことができます。以下はそのためのポイントです。
1. おもてなしの設計
おもてなしは、展示会におけるブランドの印象を大きく左右します。来場者が快適で親しみやすいと感じる環境を作りましょう。
・ウェルカムゾーンの設置
展示会ブースに入る前に、来場者を歓迎する「ウェルカムゾーン」を設置します。ここで、軽食や飲み物を提供したり、リラックスできるスペースを提供することが、来場者の心を引きつけます。
・パーソナライズされた対応
来場者がどのようなニーズや興味を持っているかを事前に把握し、それに合わせたパーソナライズされた対応を行います。例えば、名刺交換時に来場者の関心領域を聞き、それに基づいて関連情報を提供することができます。
・ホスピタリティを意識したスタッフ配置
スタッフは親切で、来場者が困った時にすぐに対応できるように配置します。笑顔での対応や、来場者の名前を覚えて声を掛けるなど、小さな気配りが大きな印象を与えます。
2. 交流の設計
IT展示会では「交流」が非常に重要です。新しいビジネスのチャンスや情報交換の場として、積極的なネットワーキングを促進するために、以下の要素を取り入れましょう。
・ネットワーキングエリアの設置
専用のネットワーキングエリアを設け、来場者同士が気軽に交流できる環境を作りましょう。ラウンジスペースや休憩エリアでは、軽い会話が生まれやすくなります。Wi-Fiや電源を提供すると、ビジネスの話をしやすい環境も整います。
・ワークショップやセッションの開催
セッションやワークショップを通じて、来場者同士が学び合い、意見交換を行う機会を作りましょう。特定のテーマについてディスカッションを行うことで、来場者が興味を持ち、交流が促進されます。
・セミナーやライブデモンストレーション
来場者に実際に製品やサービスを体験してもらうためのセミナーやライブデモンストレーションを行います。これにより、来場者とのより深い対話が生まれ、製品やサービスに対する信頼感が高まります。
・参加型のコンテンツを提供
例えば、来場者が自ら参加できるクイズや抽選、コンテストなどを設けることで、来場者の参加意欲を高め、会話が弾むきっかけを作ります。また、参加することで何かしらの特典やギフトを提供することで、さらに多くの人々の関心を引きます。
3. 体験型の設計
特にIT関連の展示会では、製品やサービスが抽象的であるため、実際に触れて体験できることが重要です。
・体験コーナーの設置
参加者が実際に製品を触ったり、サービスを体験できるコーナーを設けることで、来場者の興味を引きます。
たとえば、インタラクティブなデモを提供したり、製品の動作をリアルタイムで見せることで、製品の有用性を実感してもらえます。
・VR/AR体験の導入
仮想現実(VR)や拡張現実(AR)技術を使った体験を提供することで、来場者の関心を引きつけることができます。
特にIT系の展示会では、技術的な要素を楽しみながら学ぶことができる体験型コンテンツが効果的です。
4. リラックスできる環境の提供
長時間展示会を回る来場者にとって、リラックスできるスペースは非常に大切です。
・カジュアルな座席や休憩エリア
少し休憩したいときに利用できる快適な座席やソファを配置します。
これにより、来場者がリラックスして、自社製品やサービスについて再度考えるきっかけになります。
・静かな会話スペースの確保
展示会場内で音がうるさい場所も多いため、静かに話ができるエリアを設けると、商談やディスカッションがよりスムーズに進みます。
5. 来場者をリラックスさせるための小さな工夫
・音楽やライトの工夫
音楽や照明を工夫して、快適な雰囲気を作ることができます。
過度に強い音や明るい光は避け、リラックスできる環境を整えます。
・クールダウンやお茶タイム
展示会で歩き回った来場者にお茶や水を提供し、クールダウンの時間を提供することで、疲れた体を癒してもらい、会話の時間を持ちやすくします。
まとめ
IT展示会における「おもてなし」と「交流」の設計は、来場者のエンゲージメントを高め、ビジネスチャンスを最大化するために非常に重要です。
来場者のニーズに合った快適でパーソナライズされた体験を提供することが、展示会の成功につながります。来場者の入場タグをチラチラ見て名刺だけ獲得するより重要なことです。
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