IT系展示会で「インバウンド型」のブースを設計するためには、来場者が自ら進んでブースに足を運びたくなるような仕掛けを作り、積極的にアプローチする方法を見直す必要があります。
以下のポイントを押さえることで、来場者の関心を引き、質の高いリードを集めてみてはいかがでしょうか。
1. 来場者にとっての価値を明確に伝える
・メッセージ性を強化:
ブースに近づきたくなるような、来場者が自分にとって有益だと感じるメッセージを強調します。
例えば、「業務効率化を実現する次世代ITソリューション」や「業界特化型のカスタマイズ可能な製品」など、来場者が解決したい課題に直接関連するメッセージを掲示しましょう。
・課題解決を前面に:
来場者は自社の課題解決を目的としてブースを訪れることが多いです。
具体的な課題を取り上げ、その解決策を提案することで、関心を引きます。
2. 視覚的に魅力的なブースデザイン
・魅力的なビジュアルとディスプレイ:
高品質なディスプレイやインタラクティブな展示を使って、視覚的に引きつけるデザインを作りましょう。
IT系展示会では、製品やサービスのデモンストレーションが特に効果的です。
例えば、リアルタイムで機能を試せる展示やスクリーンでのデモを設置することが有効です。
・インタラクティブコンテンツ:
来場者が直接触れることができるデモ機やインタラクティブなコンテンツを用意することで、関心を引き、ブースに自然に引き寄せます。
例えば、タッチパネルでソフトウェアを操作したり、VR/ARを使った体験型デモを行ったりすることができます。
3. 来場者が感じるメリットを提示
・お試しや無料トライアルの提案:
来場者が「自分も試してみたい」と思うような魅力的なオファーを提示します。たとえば、展示会後に無料で利用できるお試しプランや、デモ機を持ち帰って使用できるサービスを提案することです。
こうしたオファーは来場者にとって大きな魅力となり、ブースに足を運ぶ動機付けとなります。
・専門家によるアドバイス:
専門知識を持ったスタッフが、来場者のニーズに合わせて詳しくアドバイスをすることで、来場者は「自分に必要な情報が得られる」と感じてブースに引き寄せられます。
4. 明確なターゲットを設定する
・特定の業界や職種にフォーカス:
IT系の製品やサービスは、特定の業界や職種に特化していることが多いため、ターゲット層を明確にし、その層に向けたメッセージをブース全体に反映させましょう。
例えば、「製造業向けの業務管理ソフトウェア」「ITインフラ担当者向けのセキュリティソリューション」など、来場者が自分の仕事に関わる部分に焦点を当てた提案を行います。
5. 来場者との関係構築を意識する
・専門的な知識を持つスタッフの配置:
IT系製品は技術的な詳細を理解していないと説明が難しいため、専門的な知識を持ったスタッフを配置し、来場者に安心感を与えましょう。
製品の導入事例や具体的な活用シーンを紹介することも効果的です。
・質の高いコミュニケーション:
売り込みだけではなく、来場者が抱える問題や課題に耳を傾け、解決策を提案する姿勢が大切です。
来場者が興味を持って、もっと詳しく知りたいと感じた時に、さらに深い会話ができるように準備しておきます。
6. ソーシャルメディアやオンラインの活用
・展示会前後の告知: 展示会前にソーシャルメディアやメールで告知し、来場者にブースの内容やお得なオファーを伝えることが重要です。
展示会当日、来場者は事前に知っていた情報を基に興味を持ってブースに訪れる可能性が高くなります。
・展示会後のフォローアップ: 展示会終了後に、来場者がブースで得た情報を基に、パーソナライズされたフォローアップを行うことが効果的です。
例えば、展示会の参加者には特別なオファーを提供したり、さらに詳しい情報を提供することが、来場者の関心を持続させ、リードを育てることに繋がります。
7. ノベルティの活用
・価値あるノベルティの提供:
ただ単に「無料でもらえるもの」を提供するのではなく、来場者が実際に役立つと感じるノベルティを選びましょう。
IT系であれば、USBメモリ、スマートフォンスタンド、ケーブル整理グッズなど、実用的なアイテムが喜ばれます。
まとめ
IT系展示会で「インバウンド型」のアプローチを採るためには、来場者が自らブースに足を運びたくなるような魅力的なコンテンツを提供し、来場者にとっての価値を最優先に伝えることが重要です。
積極的に声を掛けるのではなく、来場者に「自分の課題を解決できる場所」と感じてもらい、自然に引き寄せられるような展示会ブースを設計しましょう。
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