IT系展示会は、ブースにお金を掛けるのではなく、ブースの広さにお金を掛けるのがトレンド。

IT業界の展示会において、近年のトレンドは「ブースにお金を掛ける」のではなく、むしろ「ブースの広さにお金を掛ける」ことが増えています。
このアプローチは、ITサービスの説明やデモンストレーションが求められる展示会において特に重要です。その理由を詳しく見ていきましょう。


1. ITサービスの複雑な説明が必要

IT系の製品やサービスは、一般的に技術的な要素が多く、来場者が理解するためには時間をかけて説明する必要があります。
ソフトウェアやクラウドサービス、システムソリューションなどを展示する場合、来場者に実際に使ってみてもらったり、詳細なデモを行うことが重要です。

どんな説明が必要か?

・デモンストレーション:
製品の動作を見せたり、実際の操作画面を展示して、具体的にどう使えるのかを説明する。

・技術的な解説:
製品やサービスの技術的な仕組みや利点を説明する場面が増える。

・質疑応答:
来場者が疑問に感じる点を、その場でクリアにする時間が必要。

これらを行うには、訪れる来場者とじっくり時間をかけて説明できるスペースが必要です。狭いブースでは、来場者が他の展示に目移りしたり、十分な時間を取れないことがあります。


2. 来場者の滞在時間が長くなる

IT系の製品やサービスは、特に「試してみたい」「もっと知りたい」という好奇心を刺激するものです。
そのため、来場者がブースに滞在する時間が長くなることが予想されます。
狭いスペースでは、複数の来場者を同時に対応することが難しく、場合によっては他の来場者とスペースを共有することにストレスを感じさせてしまうこともあります。

広いブースを確保すれば、来場者が快適に滞在し、説明を聞いたりデモを体験したりすることができるため、より深い理解を促し、商談につながる可能性が高まります。


3. デモ用機器やディスプレイが必要

IT系の展示では、製品やサービスを実際に体験できるディスプレイや機器を準備することがよくあります。
例えば、ソフトウェア製品なら実際に操作してもらうパソコンやタブレット、クラウドサービスなら接続機器やサーバーの展示、さらにはシステム構成図やインフラを示す大きなモニターが必要になることもあります。
こういった展示物を置くためには、広いスペースが必要不可欠です。


4. 落ち着いて話せる商談スペース

ITサービスや製品を展示する場合、商談を行うためのスペースも重要です。
来場者と個別にじっくり話し、具体的な導入プランや料金プランについても相談する場面が多くなるため、商談用のテーブルや椅子、さらにはプライバシーを守る空間が求められます。

広いブースであれば、商談エリアと展示エリアをしっかり分けることができ、来場者がリラックスして話しやすくなります。
特にBtoBのITサービスでは、決定権を持つ担当者とのディスカッションが重要なため、この空間の確保が成果を左右します。


5. 来場者の集中を促す空間

広いスペースには、展示物の間に通路やスペースを取ることができ、来場者が製品に集中してもらいやすくなります。
情報を収集している来場者が他の来場者に気を取られることなく、自由に動き回れる環境を作ることができます。
狭いブースでは、そのような自由度が制限され、来場者が混雑を避けてすぐに離れてしまう可能性があります。


まとめ:IT系展示会では、広さがカギを握る

IT系の展示会においては、来場者に製品やサービスをしっかり体験してもらい、理解してもらうためには広いブースが必須です。
特に複雑な製品やサービスを展示する場合、来場者との対話やデモンストレーションが重要になるため、ブースの広さにお金を掛ける方が効果的な戦略となります。

展示会を成功させるためには、来場者に快適で効果的な体験を提供できるよう、広さを重視したブース設計を検討することが重要です。


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