IT系の展示会のブース設計でこれから必要なこと:こんなサービスがあるんだ、という「体験」をしてもらうこと

IT系展示会のブース設計において、これからますます重要になるのは「体験型の展示」です。
来場者が単に製品を見て、聞いて終わるのではなく、実際に手を使って「体験」できることが、印象に残り、エンゲージメントを高めるための鍵となります。
具体的にどのようなサービスや仕掛けを取り入れるべきかを考えてみましょう。


1. インタラクティブデモ

・実際の操作体験:
製品やサービスがどのように使われるかを実際に体験できるように、デモ機を配置することが効果的です。
IT系製品であれば、ソフトウェアのインターフェースや機能を直接触って試せる環境を提供します。
たとえば、来場者にソフトウェアを使ってもらったり、特定の機能を体験してもらうことで、その使いやすさや魅力を直感的に理解してもらえます。

・AR/VR体験:
特に複雑なシステムやサービスであれば、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)を活用して、実際に製品がどのように動作するかを体験できる仕掛けを作ることも面白いですね。
これにより、来場者はより深い理解を得るとともに、展示会自体が記憶に残ります。


2. ライブデモやプレゼンテーション

・リアルタイムのデモンストレーション:
展示会ブース内で、製品やサービスのリアルタイムデモを実施し、来場者にその場で効果を見せることは非常に効果的です。
例えば、ソフトウェアのアップデートや新機能の紹介を、実際のシナリオに基づいてデモを行うことで、来場者にその価値を直接伝えることができます。

・ライブQ\&Aセッション:
参加者が質問できる時間を設け、製品の使用方法や利点をリアルタイムで説明します。これにより、来場者との直接的なエンゲージメントが生まれ、信頼感を醸成することができます。


3. プロトタイピングやカスタマイズ体験

・カスタマイズ体験:
IT系製品やサービスにおいて、来場者が自分のニーズに合わせて製品をカスタマイズできる体験を提供することが有効です。例えば、サービスのオプションを選んで、自分に最適な設定を構築する体験を提供することで、製品への理解が深まり、具体的な購入意欲に繋がります。

・プロトタイピングセッション:
新しいアイデアや機能のプロトタイプを展示し、来場者にフィードバックをもらう形式にすることも、製品やサービスの開発における重要なインサイトを得る手段になります。


4. ゲーミフィケーション

・体験をゲーム感覚に:
ゲーミフィケーションの要素を取り入れて、来場者に楽しんでもらいながら製品を体験してもらう方法です。
たとえば、クイズやチャレンジ形式で製品やサービスの特徴を学びながら、楽しんで体験できるアクティビティを設けることができます。参加者が達成感を感じることで、ブースに対する印象が良くなり、長時間の滞在を促進できます。

・ポイント制や報酬:
体験後にポイントをもらい、特典やノベルティと交換できる仕組みを提供することで、来場者の関与を高めます。


5. クラウド・オンライン体験

・クラウドサービスの実演:
IT系製品の多くはクラウドベースで動作します。展示会では、来場者がその場でオンラインでサービスにアクセスできるようにすることが重要です。例えば、来場者に自分のスマートフォンやタブレットを使って、製品をオンラインで操作してもらうことで、よりリアルな体験を提供します。

・オンラインツールとの連携:
展示会終了後にも続けて使ってもらえるように、オンラインで体験できるツールやサービスへの誘導を行い、展示会後も関係を維持できる仕掛けを作ります。


6. 製品のストーリー性を伝える

・ユーザー事例を体験できる:
実際にその製品を導入した企業やユーザーがどのように活用しているかをストーリーテリング形式で紹介し、来場者が「自分ごと」として感じられるような体験を提供します。
例えば、導入前後の変化を映像やインタラクティブな形で紹介することで、来場者はその製品がもたらす実際の変化やメリットを実感できます。


7. センサー技術やAI活用

・AIを使った体験提供:
AI技術を活用し、来場者のニーズに合わせた製品提案をその場で行う仕掛けを用意することで、個々の来場者に対してよりパーソナライズされた体験を提供することができます。
AIが来場者の反応を分析し、適切なデモを提示するなど、よりインタラクティブで効果的な展示を実現できます。


まとめ

IT系展示会のブース設計において、これから特に重要になるのは「体験型の展示」です。
来場者が製品を実際に使い、触れて、試してみることができる仕掛けを作ることで、より強いエンゲージメントを生み出し、記憶に残る印象を与えることができます。

体験の質を重視し、来場者が自分のニーズに合った解決策を見つけられるような環境を提供することが、今後の展示会成功の鍵となるでしょう。


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