効果的な展示会ブースの作り方 基本その1「離れた通路からのアイキャッチ」

展示会でのブース設計において、最初に意識すべきは「離れた場所から見ても、何を扱っているブースなのか」が一目でわかることです。
来場者のほとんどは、特定のブースを目指してくるのではなく、通路を歩きながら偶然目に入ったブースに引き寄せられるもの。
つまり、通路からの「アイキャッチ力」が、そのブースの運命を左右すると言っても過言ではありません。

まず意識したいのが「短いキャッチコピー」。10メートル先からでも読める大きな文字で、自社の提供する価値を端的に表現しましょう。
たとえば「営業工数を1/3に」「導入1日で業務改善」など、ベネフィットを前面に出したキャッチが効果的です。
製品名や会社名よりも、まず「来場者にとってのメリット」を伝えることが重要です。

次に見落とされがちなのが「側面の壁」の活用です。
来場者は通路を歩くとき、真正面の壁ではなく、先に側面のビジュアルを視認します。
つまり、側面にどんな情報を出すかが、最初の印象を決めるのです。
正面の装飾ばかりに力を入れてしまうと、通路からブース内容が伝わらず、素通りされてしまうことも多くなります。
側面にキャッチコピーや製品写真、導入実績のインパクトある数字などを掲げて、通路を歩く人の視界に自然に入るように設計しましょう。

さらに、ブースの高さや色彩設計も、遠くから目を引くためには重要です。
周囲のブースに埋もれてしまうような色や配置では、いくら内容が優れていても発見されません。
周囲とはコントラストをつけたカラー選び、大きめの垂れ幕やサインボードなどで「見つけてもらう努力」を惜しまないことが、効果的な展示会ブース設計の第一歩です。

来場者にとって、展示会とは「情報の森」を歩くようなもの。
そんな中で、自社のブースを“立ち止まりたくなる木陰”にするには、遠くからでも届く明確なメッセージと、計算された視線設計が不可欠です。

次回は効果的な展示会ブースの作り方 基本その2「立ち止まらせる仕掛け」です。


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