展示会でのリード獲得、数を追うか?質を重視するか?

展示会におけるリード獲得は、マーケティング活動において非常に重要な要素ですが、「数を追うか、質を重視するか?」という問いには、企業の戦略や目的によって異なる答えがあります。
以下では、どちらのアプローチがどのような状況で適しているのかを解説し、最終的なリード獲得戦略をどのように設定するべきかを考えてみます。


1. リード獲得数を追うメリット

展示会でのリード獲得において「数」を追うアプローチは、マーケティング活動を広範囲に展開し、多くの潜在顧客にアプローチする場合に有効です。

・広範囲な市場へのアプローチ:
展示会は多くの来場者が集まる場であり、さまざまな業種やニーズを持つ人々が集まるため、たくさんのリードを得るチャンスです。数を追うことで、できるだけ多くの企業や個人に自社を知ってもらい、接触を深めることができます。

・潜在顧客のデータベース拡充:
数を追うことで、潜在的な顧客層を広げることができ、将来的に商談に繋がる可能性が高いです。
リストを広げることによって、営業活動の範囲も広がり、次のアクションがしやすくなります。

・ブランド認知度向上:
展示会に参加して多くのリードを獲得することで、ブランド認知度が高まり、競合との差別化に繋がります。
数が多ければ、その分多くの人々が自社製品に触れることができます。

・注意点:
数を追うことは簡単にリードを集めることができる一方で、質が低いリードが増え、後のフォローアップに時間がかかる可能性があります。
数が多ければ多いほど、すべてのリードに対して十分なアプローチを行うためのリソースが必要となります。


2. リードの質を重視するメリット

一方で「質」を重視するアプローチは、展示会で獲得するリードのターゲットを絞り、将来的に商談に繋がる可能性の高い見込み客に焦点を当てる方法です。

・より効率的な営業活動:
質の高いリードは、商談に繋がる確率が高く、営業活動にかかる時間やコストが削減されます。特にリソースが限られている場合、質を重視することで営業チームが効果的に動くことができます。

・ターゲット市場にフォーカス:
自社製品やサービスに強い関心を示している、または既に購入を検討しているような来場者をターゲットにすることで、リード獲得の効率が向上します。質の高いリードには、具体的なニーズを持つ顧客が多いため、商談の成約率も高まります。

・後のフォローアップがスムーズ:
質を重視することで、商談に進むリードが予測しやすく、マーケティングチームが適切なタイミングでリードを育成し、営業がより具体的なアプローチを取ることができます。結果として無駄な時間を減らし、より高いROI(投資対効果)が期待できます。

・注意点:
質を重視することでリード数は少なくなるため、商談や営業活動の機会が限られることがあります。
また、ターゲットを絞り込むことで、展示会でのリード獲得の幅が狭くなり、長期的な顧客基盤の形成が遅れる場合もあります。


3. 数と質、バランスを取る戦略

理想的なのは、数と質のバランスを取った戦略です。
展示会で数を追いながらも、リードを獲得した後にその質を評価し、フォローアップの方法を柔軟に変更するアプローチです。

・初期段階では数を追い、その後質を見極める:
展示会の最初の目標としてリード数を増やし、その後に獲得したリードの中から質の高いものを見極めていきます。
リードを獲得する際には、簡単に名刺を集めるだけではなく、その後にどのように育成し、営業活動に繋げるかを考えます。

・ターゲットに合わせたアプローチ:
展示会内でのコンテンツやアプローチ方法を、参加者のニーズや業界、企業規模に合わせてカスタマイズすることで、質の高いリードを獲得することができます。


まとめ

展示会でのリード獲得は「数」と「質」どちらが重要か一概に決めることはできません。
展示会におけるリード獲得戦略は、企業の目的やリソースによって異なりますが、最も重要なのは、どちらのアプローチを取るにしても、リード獲得後の「育成」が鍵を握っていることです。

展示会で獲得したリードを如何に活かすか、その後のアクションが成果を左右するため、リードの数と質をバランスよく考え、最適なフォローアップを行うことが成功への鍵となります。


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