シンガポールの現場(タンデムの大賀氏による寄稿)

8月下旬、コロナ禍以降、初めての複数ブースの現場を担当する機会に恵まれました。場所はシンガポール、Medical fair asiaです。

シンガポールを最初に訪れたのはもう30年以上も前。当時はドイツ出張は直行便は殆どなく、アラスカ経由(北回り)、又はシンガポール、インドネシア、インド等経由(南回り)が一般的でした。30年前のシンガポールは物価が安く、南国の雰囲気が一杯。そこで一泊してドイツへ向かうのが楽しみでした。

それが今日では大都会に様変わり。物価も高くなり、食事するのにはおそらく日本の倍くらいの出費を覚悟せねばなりません。何年も前にシンガポールの平均所得が日本のそれを越えたと聞いて絶句しましたが、格差がここまで広がるとは想像も出来ませんでした。

マレーシアから追い出された中国系住民が建国したシンガポール、この国がここまで発展したのはリー・クアンユーの功績。人的資源なし、天然資源なしの国、ルックイーストで日本を手本に頑張って、今日のシンガポールの地位を築き上げました。

閑話休題。

今回は、4年前に依頼した施工会社に発注しようとしたところ(この展示会は隔年開催ですが2年前はコロナ禍で中止)、価格が折り合わず、断念。

他の施工会社を探したところ、ドイツと同じ状況で、コロナ過で職人を整理して、ここにきて急に仕事が入りどこもこなせない状況。10社くらい問い合わせましたが殆ど返信すら来ない状況で一時、本当に途方に暮れました。

二社から出てきた見積もりも得意のご予算をはるかに上回る価格。そこで知己を頼って見つけた施工会社がなかなか対応もよく価格も得意にご納得頂けるもので、そこに決定しました。

されど、何せ初めての付き合いの為、万が一の事を考え、オープンの10日前に施工会社工場に行き、部材他をチェック、満足のいく出来栄えで安心して任せられると確信し、施工会社工場を後にしました。実際、現場での対応もよく、全て上手くいきました。

今回は、余裕を持って出発できたので、25年来の友人と旧交を温めることもでき、最高の出張でした。

展示会、特に海外展示会は何が起こるかわかりません。これからも艱難辛苦を経験し自分自身、成長していきたいと思います。

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