ドイツの外国展示会出展支援は過去60年のうちで最大

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
<ドイツ>外国見本市へ60年間で最も広範な企業への資金提供
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。



ドイツの中小企業は、2022年に海外の見本市でプレゼンテーションを行うための広範なプログラムでサポートされるとのことです。

これまで以上に、ヨーロッパでの見本市への出展を促進することが可能です。ロシアとウクライナに加えて、英国と欧州連合内への参加がサポートされるようになりました。コロナ封鎖後の見本市の再開により、ドイツ企業はEU域内市場へのアクセスが容易になります。

2022年の連邦経済省の外国見本市プログラムでは4500万ユーロ以上が利用可能です。直接展示会費用の最大70%は連邦政府が負担し、残りは展示会会社が負担します。ドイツの見本市業界の協会として、AUMAは連邦プログラムを調整しています。

ドイツ展示会産業AUMA協会のマネージングディレクターであるJörnHoltmeier氏は次のように述べています。「2019年には、5,500社が250を超える共同スタンドに出展しました。2020年には、見本市はほとんど開催されませんでした。企業の80%以上が、ビジネスのためのネットワーキングを逃していました。明らかな結果として、企業の80%が新規顧客を獲得しませんでした。中小企業にとって、見本市は依然として直接的なビジネス関係のための最も重要な手段です。」

企業の80%が新規顧客を獲得しなかった、とは、驚くべき数値です。

来年のプログラムの最も重要なターゲット地域はアジア市場です。中国での60以上を含む、ドイツ企業による約150の見本市への参加に資金を提供することができます。ドイツ企業が有利な条件で商品やサービスを展示できる60カ国で合計約340の見本市があります。これにより、1949年に最初に開始されて以来、最も広範なプログラムになっています。このプログラムのもう1つの対象地域は、北米です。共同スタンドは、アフリカ、中東、ラテンアメリカの見本市でも可能になります。

経済再始動に、展示会を利用する動きが出てきました。日本はまだ動きが見えていません。企業活動再開の折には、力を入れてほしいところです。