ドイツの展示会協会の会合のトピックス

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
エアフルトでの FAMA 見本市会議
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。



ドイツのFEMA(専門見本市および展示会協会)の総会が開かれました。
協会は、ドイツの展示会業界は回復してきており、年間全体として、コロナ前と比べ、50 ~ 60% から70% までの範囲のレベルを報告しています。
トピックスを2つピックアップします。

「出会い」のルネッサンス – 課題としての価格設定

ドイツ コンベンション ビューローのマネージング ディレクター、マティアス シュルツェ氏は、「私たちは現在、個人的な出会いの復活を経験しています。このように、ドイツは、物理的な形式とデジタル形式の相互作用においても、世界で最も重要な出張先としての役割を強調しています。
スイス企業 BERNEXPO AG の CEO である Tom Winter 氏は、代替の兆候はない、と同意しています。

カンファレンスでは、「イベント形式のハイブリッド化」の成功例を紹介。しかし、見本市およびイベント事業の価格設定は、現在のコストの爆発的な増加を考慮すると、特に困難です。新しい製品やサービスの価格設定と収益化は、ますます重要になっています。

オンライン展示会のコストは単純に展示会のコストに追加されています。その他にも近年の物価上昇がコストとして対処できないほどに大きくなってきているようです。
来場者の低下がありながら、価格のアップという難しい問題に直面しているとのことです。

外国見本市プログラムの削減計画に対する明確な批判

一方、外国見本市で中小企業を宣伝するための資金を大幅に削減するという連邦経済気候保護省の計画は、理解不能で明確な批判に直面しました。「革新的な強みにより、技術拠点としてドイツにとって特に重要。ここでは、見本市が 2 年間中断された後、資金を増やす代わりに削減することは、間違いなく間違ったシグナルを送っています」と Henning Könicke は言います。

当初、4370 万ユーロの予算が外国見本市プログラムの連邦予算に確保されていました。この予算は、58 か国でのドイツ共同ブースの促進に使用されます。現在、資金を 16% 削減して 3,640 万ユーロにする予定です。



ドイツでの国外展示会出展予算が削減されているとのこと。これは全体のパイを縮小させるものであり、困りますね。
コロナが終われば、もとに戻る・・そんな願いが幻想だったということに気付かされる気がします。
着実に、「元の世界」とは違う世界になってきています。