ドイツ展示会、復活はしたけれど(タンデムの大賀氏による寄稿)

ドイツでは6月から完全にwith コロナ政策に舵を切り、展示会は復活、キャンセルとなった隔年、三年おき開催予定だった展示会も含め一斉に開始された為、我々海外展示会の関係者は嬉しい悲鳴を上げると同時に、塗炭の苦しみを味わうことになりました。

コロナ禍で各国の施工会社は仕事がほぼゼロになり、日本に比べて厚い支援策があるドイツに於いても、施工会社は職人の解雇に手をつけねば、会社も存続させることが難しくなり、外国人労働者から始まった解雇はドイツ人にも及び、悲惨な状況に陥ることになりました。解雇された職人は内装工事、一般建築等に活路を見出し、不本意ではあるもののそれぞれ生活の基盤を他に求め生きていくことになりました。何せ彼らの多くはMessebauer、メッセバウアー(展示会の職人)であることに誇りを持って働いてきたのですから。

それが急転直下、施工会社は大忙しに。各施工会社は職人を呼び戻そうとしましたが、それぞれ別の仕事に就いている彼らにとり、容易ではありません。結果、施工費の高騰、素人施工に依る施工クオリティの低下です。

ウクライナ情勢により、他の物価もかなり上がりました。日本の比ではありません。さらに酷いのが物流関係。ロシアのウクライナ侵攻にによる価格高騰(燃料費他)に加え、異常気象によりライン川の航路の要衝で水位が下がり、船で十分な貨物を積むと上りができなくなり、日本からのご出展品輸送も通常船便で運んでいたものを航空便で送らねばならないケースが増え、阿鼻叫喚。今回現場監理した展示会でも得意はご出展品を輸送せず、ご出展品を絞り、ハンドキャリーでお持ちになりました。これらの状況は、当分続くものと予想されます。

今回の現場はハンブルグで開催されたWindEnergy Hamburg(風力エネルギー国際総合展)。もうマスクをする来場者、ご出展者は殆どいません。コロナ前と変わらない見本市が本当にスタートしたのです。感無量。されどWith コロナ、without マスクの日々はやはり日本人にはまだまだ。恐怖感すら覚えます。

最近はコロナ対策の為、早めに出発して、帰国は遅らせることにしています。本当に何が起こるかわかりませんから。実際感染した時のことを考えると万が一の事態に備えねばなりません。されど、現地で余裕も生まれるので、思い出の地に行ったり、旧友と会ったりすることも出来るので、悪いことばかりではありません。先月のシンガポール出張と同様、今回も旧友と会い旧交を深めることができました。今迄30余年に渡り“24時間戦えますか”精神で頑張って参りましたが、このような時間をもつことができるようになり万感の思いです。

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