惹きつけるために建てる/ブースの視線追跡研究

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
引き付けるために建てる:ライブコミュニケーションのコンテキストで注意分析を使用して展示会ブースのデザインを評価する
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。



コンベンション&イベントツーリズムジャーナル に、来場者のブースへの視線を分析した研究が掲載されています。

展示会ブースは、出展者の展示会マーケティングの中心であり、さまざまなターゲットグループ、最も重要な新規および既存の顧客に対応するためのプラットフォームでもあります。したがって、ブースのデザインは見本市の参加者の注意を引く必要があります。

この調査では、どの設計要素がそのために最も効果的であるかを調査します。アイトラッキング技術を使用して、どのデザイン要素が訪問者の視覚的な視線を引き付けるかを明らかにし、両方を使用して、2次元の写真アートワークベースの実験室研究を実際の3次元の視覚的なライブ体験コンテキストと比較します。

結果は、同じデザイン要素がラボとライブのコミュニケーション環境で最も注目を集めるように、両方の研究環境で同等の視線パターンとデザイン要素の相対的な重要性を示しています。

ただし、気晴らしと感覚過負荷により、見本市のフロアでの絶対的な視線の接触はかなり少なくなります。さらに、結果は、タワー、天蓋、家具、または相互作用要素などの視覚的に優れたコンポーネントが、壁紙やスクリーンよりも注意を強いることを示しています。

この研究では、3次元コンテキストでの視線追跡ツールの使用を検証します。また、ブースに視覚的に注目に値する要素を含め、利用可能なデザインオプションを評価するために視線追跡技術に依存するように、出展者に管理上の推奨事項を提供します。
ハンブルクで開催されたAircraftInteriors Expo(AIX)で、アメリカの出展者であるGlobal Eagleのブースを使用して、著者は、実験室での典型的な視線追跡研究と比較して、実際の見本市の文脈での知覚の違いを示しています。両方の研究の30を超える被験者のそれぞれで、視線パターンがビデオを介して記録され、ソフトウェアを使用して評価されました。

研究者は、見本市の多官能的な文脈で気を散らすことで見本市スタンドの視線(凝視)の数を減らす一方で、典型的な視線パターンはほとんど同じであるとテストします。このようにして、彼らは一般的に、ライブコミュニケーションコンテキストの視線追跡研究も検証します。

展示スタンドのデザイン要素を検討すると、構造、天井サスペンション、家具、インタラクション要素などの強調表示された要素が主に注目を集め、注目を集めるためのターゲットを絞った視覚刺激を表すことも示されました。

面白い研究ですね。アイトラッキングを利用してブース建築を分析しています。
google画像検索では下記のような図が出ています。


要素を分解して分析しているようですね。海外ではこういう研究が行われているのですね。興味のある方は参考とされてみてはいかがでしょうか。