CLAMPの考え方(2)-かっこいいブース?

展示会出展サポート歴20年を超える、株式会社CLAMP(クランプ)の冨永社長に、展示会ブースの造り方を聞きました。

デザイナーって、例えば大学からすごいデザインを勉強してきていて、最新のこういう形にしたいとか、かっこいいでしょ・かわいいでしょっていう情緒的な考えでブースを作っているところが多かったと思う。

デザインが独り歩きしてしまっている。ブースを情緒的にかっこいい・かわいいとかでかんたんに収めちゃったら、商品のためには良くないんだよね。バランスを図らないと、どっかが飛び出ていると、伝わらなくなっちゃう。

例えば、曲でも大事なのはメロディーだったり詩だったりするけど、アレンジがすごすぎるっていうのがあったりする。それはバランス悪いから、ここのメロディーは大事だから、伝える曲ならアレンジは凝らなくてもいいのかなとかある。

ブースでも、だったら行灯に金をかけないで、ライトに金をかけて商品にちゃんと当てようかとか、そのほうがお客さんに伝わる、っていうやり方があるじゃない。

服でいうと、立派な服に着させられちゃっている人は、喋ってみたら、あらこういうレベルの人!?とギャップがある場合があるよね。

お金なくてもセンスよくうまく着こなしている人もいたりして、あとは簡潔にトークの旨さで伝えられる人もいるし、そういうのができない人は着こなしで着飾って自分をアピールするっていうのもあるけど、中身はどうなの?っていう事になりかねない。

ブースもそうなっちゃう。その人の中身が知りたいけど、洋服ばかりに目がいって、良いブランド着ているな、いい時計しているな、となってしまって、実はその人どうなのって言うのが薄れちゃう。

立ち居振る舞いでスマートにきれいに、声かけやすいような佇まいにしているとか、そういうほうがいいよね。

人となりと同じで、どうスマートに話しやすい空間を作り上げるかっていうのが、ブースを作るのに大事なところなんです。

CLAMPの考え方(1)-ブースをどう造るのか

CLAMPの考え方(2)-かっこいいブース?

CLAMPの考え方(3)-ブースを立体的にする

CLAMPの考え方(4)-ブースの空気感とは