展示会出展サポート歴20年を超える、株式会社CLAMP(クランプ)の冨永社長に、展示会ブースの造り方を聞きました。
デザイナーって、例えば大学からすごいデザインを勉強してきていて、最新のこういう形にしたいとか、かっこいいでしょ・かわいいでしょっていう情緒的な考えでブースを作っているところが多かったと思う。
デザインが独り歩きしてしまっている。ブースを情緒的にかっこいい・かわいいとかでかんたんに収めちゃったら、商品のためには良くないんだよね。バランスを図らないと、どっかが飛び出ていると、伝わらなくなっちゃう。
例えば、曲でも大事なのはメロディーだったり詩だったりするけど、アレンジがすごすぎるっていうのがあったりする。それはバランス悪いから、ここのメロディーは大事だから、伝える曲ならアレンジは凝らなくてもいいのかなとかある。
ブースでも、だったら行灯に金をかけないで、ライトに金をかけて商品にちゃんと当てようかとか、そのほうがお客さんに伝わる、っていうやり方があるじゃない。
服でいうと、立派な服に着させられちゃっている人は、喋ってみたら、あらこういうレベルの人!?とギャップがある場合があるよね。
お金なくてもセンスよくうまく着こなしている人もいたりして、あとは簡潔にトークの旨さで伝えられる人もいるし、そういうのができない人は着こなしで着飾って自分をアピールするっていうのもあるけど、中身はどうなの?っていう事になりかねない。
ブースもそうなっちゃう。その人の中身が知りたいけど、洋服ばかりに目がいって、良いブランド着ているな、いい時計しているな、となってしまって、実はその人どうなのって言うのが薄れちゃう。
立ち居振る舞いでスマートにきれいに、声かけやすいような佇まいにしているとか、そういうほうがいいよね。
人となりと同じで、どうスマートに話しやすい空間を作り上げるかっていうのが、ブースを作るのに大事なところなんです。