ドバイの現場 (タンデムの大賀氏による寄稿)

ドバイの現場は20余年前から平均年一回くらいのペースで行っております。いつものパターンで最初はシンガポール系の施工会社に依頼。三年位して現地の信頼できる施工会社をみつけ、今日に至っております。

UAEの人口は1,000万人近くありますが、UAEの国籍を持っているのは10%強で残りは出稼ぎ労働者。家族を連れて行くのはご法度で、失業したら国外退去。うまくできています。
自国民の所得は非常に高く、暮らし向きは非常よく庭にプールがある家が沢山あります。外国人労働者は9割近くを占め、半分位は南アジア出身(インド人が圧倒的に多く、次いでパキスタン人、バングラデッシュ人)。

施工会社のイメージはマネージャークラスがレバノン人。レバノンといえば日本人にとってはゴーン出身の国故、あまりイメージがよくないかもしれませんが、商売上手なフェニキア人の末裔、マネージメントが上手い人が多いです。現場監理はフィリピン人が結構多く、インド人もいます。現場で働いている仲間達はインド人が圧倒的に多く、次いでパキスタン人、そしてバングラデッシュ人。
驚きなのはインド人が勤勉な事。前にインドの現場でお話しましたがインドのイメージは他の国の三倍位職人が現場に来て、そのうち1/3は現場で寝ていて残りの人間が1/2のスピードで働いているというイメージ。施工会社のマネージャーに驚きを伝えると“我々の指導の成果”とのこと。やはり氏より育ち。実感しました。

インドとパキスタンは国同士、仲が悪いですが、ことドバイでは結構仲良く仕事をしています。7,8年位前迄はドイツからのご出展者はドイツの施工会社に施工を依頼。部材をドイツから運び、ドイツの仲間達が施工するケースが多かったですが、最近ではこの傾向に変化が生じ、現地の施工会社が施工するケースが増えてきました。やはりクオリティーは多少差がありますが、恐らく半分以下の施工費で済んでいると思います。

車好きの私にとってドバイは最高の地。ドイツでもなかなか見受けない車が普通に走っています。ポルシェ、フェラ―リ、ランボルギーニ、マセラティ等は非常に多く目の肥やしになります。

されど酒飲みの私にとってドバイは少々暮らしにくいところ。サウジアラビアと違い、お酒はご法度ではないのですがアルコールを出すレストランは限られ、出してくれるところも非常に料金が高く、酒飲みは到着後、空港のスーツケースピックアップするところにあるDuty Freeショップでビール、ウイスキー等買ってからホテルに向かうべし。

イスラム圏で有名な話は一夫多妻制。ほとんどのイスラム圏で認められています。4人までということになっていますが5人以上の妻をめとる男性もいます。複数の妻を持つことができるのは、当然裕福な男性にかぎりますが。複数の妻は平等だそうです。

ドバイは治安もよく、4WDに乗っての砂漠ツアー、ラクダツアー、スノーボードならぬサンドボード等他ではなかなか経験できない体験もできます。日本のノウハウで造った人工スキー場もあり、十分満足できるコースゲレンデです。観光にも力を入れていますので皆様も、お仕事の合間に楽しまれてはいかがでしょうか。

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