ビジネスイベントの未来はどっちだ?レポートがありました

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
PCMA、STB、UFIが、ビジネスイベントの未来を再考するためのホワイトペーパーを発表
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。




”PCMA、STB、およびUFIは、ビジネスイベントの未来を再考するためのホワイトペーパーを発表しました

シンガポール観光局(STB)、プロフェッショナルコンベンションマネジメントアソシエーション(PCMA)、および展示会業界のグローバルアソシエーションUFIは、「ビジネスイベントの 再考–COVID-19以降」というタイトルのホワイトペーパーを共同で発表しました。

レポートは、アジア太平洋地域での力強い回復の兆候と、デジタルおよびハイブリッドイベントへの意欲の高まりとともに、業界の変革をサポートするための主要な柱とケーススタディに焦点を当てています。

このホワイトペーパーは、2021年6月28日にマリーナベイサンズで開催された最初のハイブリッドシンガポールMICEフォーラム(SMF)x IBTM Wiredで開始され、展示会、コンベンション、会議業界を代表する目的地と主要な協会との間の最初のコラボレーションです。

Covid-19に対応して業界内のさまざまなセクターがどのように変化したかを把握し、世界中のアイデアを統合して、ビジネスイベントの主催者が製品や運用を再考するのを支援します。”



”Covid-19の影響

イベント産業評議会のデータによると、ビジネスイベントセクターは2600万人近くの雇用を支え、2017年には世界のGDPに1.5兆米ドルを貢献しました。

これは、オーストラリア、メキシコ、サウジアラビアを抜いて世界で13番目に大きな経済にランク付けされます。シンガポールでは、MICEセクターが34,000以上の直接および間接の仕事を支援し、付加価値は38億シンガポールドル、つまりシンガポールのGDPの1%近くでした。

Covid-19はそれをすべて変えました。2020年には、世界の旅行とホスピタリティが9,350億米ドルの驚異的な損失を被り、ビジネスイベント業界が最悪の打撃を受けました。

PCMAの Covid-19回復ダッシュボード 調査 (2021年1月)によると、旅行への全体的な意欲は依然としてまちまちであり、プランナーの44%とサプライヤーの23%が旅行を望んでいません。

しかし、楽観的な見方もあります。同じ調査によると、プランナーの25%とサプライヤーの31%は、プログラムに価値がある場合は、必要な距離を移動することを望んでいました。

UFIバロメーターによると、展示会部門でも収益が増加し始めており、2020年と比較して今年は世界全体で106%の成長が見込まれています 。”


まだそんな数字なのですね。



”アジア太平洋全体で進化する考え方

ホワイトペーパーは、アジア太平洋地域の成長と革新の強力な兆候を強調しています。

UFI、Explori、Society of Independent Show Organizers(SISO)による次の「GlobalRecovery Insights Report」のデータによると、アジアの展示会は、他の世界と比較して、訪問者と出展者の両方からの参加が大幅に増加する可能性があります。

また、アジアの回答者からのデジタルイベントまたはハイブリッドイベントに対する強い欲求もあります。他の地域の回答者よりも、このようなイベントに参加した可能性が2倍以上あります。

さらに、2019年のパンデミック前の調査データと比較すると、展示を計画しているイベントの数はパンデミック前のレベルに回復しています。

2021年4月に実施されたPCMAの APACダッシュボード調査 は、同様の調査結果を反映しています。アジア太平洋地域のプランナーの大部分(38%)は、北米のプランナー(17%)と比較して、対面イベントを仮想オーディエンスに同時にストリーミングすることを計画していました。

ハイブリッド2021イベントを計画しているAPACの回答者のうち、北米の計画担当者の27%と比較して、80%近くが対面および仮想の聴衆が対話することを計画していました。”



”グローバルリーダーから学ぶ

ホワイトペーパーでは、デジタル化だけでなく、業界を再考するための3つのイノベーション(デリゲートエクスペリエンスと才能と能力)に焦点を当てています。

STB、PCMA、およびUFIは、これらの考慮事項を受け入れて例示し、成長の考え方を採用し、成功した概念を試験的に導入した国際的な業界の実務家から視点を得ました。

シンガポール、オーストラリア、イタリア、米国のケーススタディには、イベントプランナーと主催者、会場とツアーオペレーター、業界団体と業界団体、およびマルチセクターの復旧タスクフォースのケーススタディが含まれます。

たとえば、イタリアの麻酔学会は、AIM Group Internationalと協力して、年次総会の形式を再定義しました。彼らは、スタジオを収容したトラックを使用して、イタリアの8つの都市でロードショーを開催し、そこからコンテンツが大画面で放送されました。

これにより、社会はパンデミックの最前線にいるヘルスケアパートナーを含むメンバーに直接会い、コンテンツを安全に配信することができました。

ケーススタディはまた、ビジネスイベントの専門家が放送、コンテンツ制作、サイバーセキュリティなどの需要の高い分野でスキルを育成する必要性を強調しています。

シンガポールでの知識共有を促進するために、シンガポールコンベンションアンドエキシビションオーガナイザーおよびサプライヤー協会(SACEOS)は、戦略的ナラティブおよびデジタルコンテンツマーケティングマスタークラスを開発し、全国労働組合会議と提携して、MICEおよびイベント機能構築ネットワークを確立しました。

業界全体でベストプラクティスを共有します。

非常に示唆的な内容です。ぜひチェックしてみてください。


https://www.ufi.org/wp-content/uploads/2021/06/Reimagining-Business-Events-White-Paper-June-2021.pdf