展示会を立ち上げるには?

こんにちは。展示会ウオッチャーの酒井です。
円卓会議:見本市の立ち上げ
との興味深い記事がありましたのでご紹介します。


ほとんどの人には全く関係なさそうな質問「展示会を立ち上げるにはどうしたらいいですか?」について英EN紙に記事がありました。最初はこんな質問だったそうです。

Q:見本市を成功させるにはどうすればよいですか?

A:見本市を成功させることはできません。見本市自体を立ち上げることしかできません。その成功は遡及的にのみ決定することができます。
ご想像のとおり、この件についてはさまざまな意見がありましたが、確かなことは、ショーの立ち上げに関しては手引きがないということです。

こうすれば展示会の立ち上げができる、という確固とした方法は無いのですね。

意欲的な主催者が最初にやらなければならないことは、もちろん、サービスを提供する市場を選択することです。RaccoonEventsの会長であるRalphCollettは、他の役割の中でも、「チャレンジャー」モデルを好むと述べています。「すでに市場にサービスを提供しているショーを見つけて、それをより良くする方法を見つけてください」と彼は言います。

まったく誰も手をつけていない分野ではなく、競合がうまく行っている分野に挑戦する、というスタンスのほうが良いとのことです。

「私たちにとって、訪問者を引き付ける最良の方法は、ショーの信頼性を高めるために、非常に大きな基調講演者を獲得することでした。」
確かに、シーマンは、その戦術が機能するかどうかはまだ不明であると述べていますが、ありがたいことにそれは機能しました。

ビッグネームのセミナーが有効ということのようです。

バリューマッピング
FMFuture LtdのディレクターでEventLaunchPadの共同作成者であるFrazerChestermanは、トレードショーを開始する際の重要な考慮事項の1つは、「バリューマッピング」を実施することであると示唆しています。痛みのポイント。
「すべての企業は価値のマッピングである必要があります。それはあなたの顧客に話しかけ、あなたがショーを始めるときの彼らの気持ちについて少し考えることです」と彼は言います。「出展者コミュニティまたは訪問者コミュニティのいずれかの顧客コミュニティがある場合、彼らが感じる問題点を理解するために、彼らが夜に起きている理由について彼らと話し合う価値があります。彼らの痛みに対処できれば、彼らにどのように対応するかを明確に特定し、彼らのニーズを解決するためにこれを中心にショーを構築することができます。」
チェスターマン氏は、提供するコンテンツはこれらの問題点に取り組むことに焦点を当てるべきだと付け加えています。
「重要なのは、値のマッピングによって、彼らのニーズに合わせることができるということです。そして、それが正しければ、見本市が開催されます」と彼は言います。

この視点は面白いですね。マーケティング的にはよくある考え方なのですが、日本の展示会ではそのように設計されているのでしょうか?

最大限に活用する
主催者が自問し、実際に聴衆に答えなければならない最も重要な質問の1つは、出展者がショーを最大限に活用するように奨励および支援する方法です。
Easyfairsの部門ディレクターであるAlisonWillisは、各出展者は個人として扱われる必要があり、そのジャーニー(顧客がブランドを体験する一連の流れ)全体で最も重要なことは、その目的を理解することであると述べています。
「ジャーニーの始めに彼らの目的を理解し、それから彼らと一緒にプロセス全体を進めなければなりません」と彼女は言います。
彼女は、これはショーの日に限定されるべきではなく、365戦略でなければならないと付け加えました。

主催者は、出展者が実施するカスタマージャーニーを理解し支援しなければならないと説いています。

ウィリス氏は、出展者のリードを分析して、彼らが経験を最大限に活用していることを確認することが重要であると付け加えています。「ショーに来た人のデータを見て、彼らが適切な人に会ったかどうかを確認できます」と彼女は言います。「そうでない場合、イベント後にそれらの人々にリーチするのをどのように支援できますか。また、適切な人々に会った場合、それらのリードのフォローアップをどのように支援できますか?」

データを活用し、実現できているか分析しないといけないとの意見です。こんなこと、日本の展示会では実施されているのかしら??

会場の視点
すべての見本市には会場が必要ですが、関係はパートナーシップとして組み立てられる必要があります。確かに、それはファーンバラインターナショナルの会場ディレクターであるCarloZoccaliの見解です。
「最も重要な要素は、主催者と会場がどのように協力するかです」と彼は言います。「それはすべてパートナーシップに関するものです。それが私たちがすべての主催者に対して試みていることです。彼らの価値観を理解し、彼らが行っていることを出展者や訪問者と共有しようとすることです。私たちは本当に精神を共有しなければなりません。」

その会場だからこそ、という展示会があると思います。会場と展示会が協力しあって、他ではできないような体験が実現している例ですね。
例では、ファーンボロー国際航空ショーを挙げています。

展示会を立ち上げる方、ぜひ記事を参考にされてください。