<中編>withコロナの展示会ブースデザインとは-2つの指針-

特集「コロナ時代を迎えた展示会にどう対応すべきか?」

展示会ナビでは、「コロナ時代を迎えた展示会にどう対応すべきか?」と題したセミナーを、SUPER PENGUIN 株式会社の竹村様を講師に迎え開催いたしました。ここではそのアウトラインをご紹介いたします。

コロナ対策をどういうふうに今考えればいいのか。

当社は、もう何度かやってきて、感触を掴んできたのですが、まず皆さん気になるのが、どこまでこのコロナ対策を行えば良いんだろうっていうことですよね。

考え方としては、こう整理できると思います。出展するときには、まずは、皆さん自身、出展される方々がうつされないように対策して来てください。

もちろん当然な対応でマスクをする、それから高頻度接触部位って言い方をされるんですけど、そこをちゃんと消毒して拭いておく、とか、そういう基礎的な対策をちゃんとやりましょうと。まずは社内で徹底して話し合って、こうするよという風に考えて決めてもらったら良いと思います。

二つ目は、指標として考えるべきところは、来場者に安心感を与えらるようにしましょうというところです。

この会社は、ちゃんと対策してるんだな、ということを分かるようにしてあげるということは、非常に大事なポイントです。

これはですね、インテックス大阪で開催された化粧品の展示会、国際化粧品展という展示会での9月のブースなんですけど、当社がデザインし、2コマで、こんな感じで出展されました。

どういうふうにブースを作っているかと言うと、手前に展示台を置いてあげてるんですよ。
で、中で商談になるんですけど、ここに実はサーキュレータを設置しています。

他のブースを見て回っていると、たぶん今回もそうだと思うんですけど、コロナ対策としてやっているところは、だいたいアクリルのパーティションを商談コーナーを置いて、受付に置いて、それが対策としてあるんですけど、展示会場内でお話を、マスクをして、アクリルのパーテーション越しにすると、向こうにいる人の声が聞こえないんですよね。

結局、聞こえないからどうなるかというと、皆さんパーティションを外したり、横に身を乗り出して話しているっていうパターンが多い。皆さん想像つきますよね。これだと全く意味をなしていない。

また、閉ざされたブースでそういうことをやってしまうと余計、密になるんじゃないかという考えもあると思います。

ですので、考え方を変えて、展示会場というのは、天井はすごく高くて広い空間なので、サーキュレーターで常時空気を送ってあげると、常に空気は循環して、出ていくことになるので、ブース内の空気が、滞留せずフレッシュな状態に保たれます。

私個人の考えとしては、アクリルやるんじゃなくて、ちゃんと距離を保って、面と向かって、お客を話をする、そして成果をちゃんと出す、のほうが良いと思っています。

区切る、遮るよりも換気して良い空気を提供することのほうが理にかなってるんじゃないのかなと思って、当社はこのやり方を行っています。

このブースはどうしているかと言うと手前に展示台があるんですけど、中の人との関係性を保ちながら、商談ができるという意味でオーガンジーを、ちなみにこれ、防炎とれているオーガンジーなんですけど、オーガンジをふわっとやってそこにプリントをデザインしてあげてデザインと、機能も兼ねたやり方にしています。

アクリルしかない、という固まった考え方はやめたほうが良いと思います。
このやり方結構いいと思っていまして、綺麗にできますので。
内部がどうなっているかと言うと、こんな感じです。

大事な商談は中でするような感じになっています。結果をきちっと出すために、このような作りにしています。

では、次、「成果を出す工夫」についてお話しますね。

<後編>withコロナの展示会ブースデザインとは -2つの指針-へ>